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2017.08.06 (Sun)

幽霊差別

 どうも基本的には呑気なたちで、昨日も出かけた先で
「お盆ですね♡ 怪談シーズンですね♡ 怪談好きで♡」
 と、馬鹿面さげて喋っていたら、
「え、もしかして、『見えちゃう』人ですか?」
 と聞かれてしまいました……。( ̄▽ ̄;)

 いいえ全然。

 動物的な勘のようなものはありますが、いわゆる霊感はなく、見えてしまうということはありません。
 たぶん本当に見えてしまう人たちは怪談なんかうんざりじゃないですかね……、私にとっては怪談は「非日常」だから面白がれるので、あれが日常、またはそれに近い人にとっては、なんでそんなもんにわざわざ触らにゃならん、というところじゃないでしょうか。

 その昔、友人(♀)が住んでいたアパート、「出る」のは確実で、誰が泊まってもそれぞれがなんとなくゾッとしていたのに、私は何も感じなくて、平気でぐーぐー熟睡してましたから。
 ただ、誰が泊まってもゾッとするポイントである台所だけは、私もちょっとだけ、あれ? と思うことはありました。でもそれだけ。(もちろんその時点では、台所がポイントだとは知りませんでした)

 あそこでぐーぐー寝るなんてあんた凄いねと言われましたが、いちばん凄いのは、出ると承知で住み続けたその友人でしょうよ、と。(^^;)
 だいぶ時間が経ってから、その住人である友人に、じつは出るのよと教えられましたが、友人が言うには、別に出るからといって何があるわけでもないから、とのことでした。

 でしょうねえ。私も、危険性をまったく感じないから熟睡していたと言う気がする。
 逆に、遠目で見ただけで「ダメだここは…!」と震え上り、近づくことさえせずに逃げ帰った場所もあります。

 私の場合は霊感ではなく、「自分の身にとって危険か、そうでないか」、というカンがあるみたいです。

 ちなみに遠目に見ただけで震え上がったのは、イタリアはローマにある、サンタンジェロ城です;;
 当時はまったく不勉強の身で、それがどんな場所でどんな歴史が刻まれてるかなどまったく知りませんでしたが、「これはヤバイ」と思って逃げ帰りました。ただのカンですから根拠はありません。

 あと、私はまったく気が進まなかったのはローマの骸骨寺(サンタマリア・デッラ・コンチェツィオーネ Santa Maria della Concezione)。
 ここもちょっと面白くて、同行の弟がやたら行きたがるので仕方なく付いていったんですが、何度行こうとしても、どうしても辿り着けない。
 通常ではちょっと考えられない事態なので、「これはもう行くなということだと思うよ」と弟に告げたうえ、じゃあもう1回だけ、というのでトライして見ましたが。
 今までとは違う通路があったので今度こそ行けるのかと思ったら、静かな礼拝堂へたどり着きました。

 雰囲気が良くて、ああここならいいんじゃない、と思いました。
 どなたなのかは存じませんが、異邦人、異教徒がやたらに立ち入っていいところではない、という「お知らせ」をくださっているのではないか、と思いました。
 さすがの弟もあきらめ顔になったので、お喜捨をして(……カソリックではなんていうんでしょうかね)、どうもお邪魔しました、とご挨拶して帰ってきまして。

 霊感はありませんが、そういうわけで——危険は避けること、恐れを持つこと、無礼に禁を犯さないこと、というあたりを心がけてやってます。

 実際、自分が、すでにこの世ならぬものを見たことはあるのか、とも聞かれますが——、ありますね。
 霊感はないけど、何かの事故のようにして見聞きしたことは何度かあります。

 でも、こういう話をするときにはよく私もいうんですけど、「死んだ人だからって差別すんな」というのが私の考えです。
 死後の存在などないと目を三角にする人も苦手だけど、他者への敬意を持たず、心霊スポットと呼ばれる場所へ面白がって行くような人も私は苦手。
 今生きている人間もいずれは死ぬのに、なんなのその差別意識。——と思うんですよね。

 いつぞやはツイッターで「幽霊は基本、しろうとですから」という発言があった由、見かけて大笑いしていたのですが、でもまあ、そんな感じ。
 ほとんどの存在は、私どもが日常、街ですれ違う人と同じ。そう思います。


 お盆の8月14日、15日は、NHKさんで「超入門! 落語 THE MOVIE」がございます。
 これは落語を語りつつ、映像を合わせて行くという趣向がなかなか面白い。噺を聞くだけではちょっと退屈に感じてしまうという方にはオススメしたい。

・「超入門! 落語 THE MOVIE」
http://www4.nhk.or.jp/rakumov/

 こちらで、14日に古典落語「死神/茄子娘」、15日に「化物使い」があるとのこと。

 落語ですから本気で怖いことはありません。番町皿屋敷も大笑いにしてしまう落語ですからそのあたりはご心配なく、興味おありでしたらどうぞ。

「死神」は基本的には怖くはないんだけど、最後のオチ(サゲ)がね……、あれをどう演じ解釈するかで、怖さが変わってくる気がする。
 私の結論は、「やっぱり生きてる人間の方が悪いよ」ってことで。

  
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