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スーパーソロイスツ第1回

 昨日は海の日ということで祝日でした。
 3回シリーズとなるそうですが「スーパーソロイスツ」へいってまいりました。渋谷Bunkamura オーチャードホールにて。

 ヴァイオリニスト、三浦文彰(みうら・ふみあき)さんと東京フィルハーモニー交響楽団によるコンサート。
 昨年の大河ドラマの主題曲の演奏でグッと知名度も人気も上がったようで何よりです。私も三浦文彰さんに注目して何年になりますかね…当時はまだ学生さんだったと思いますが。

 今回たまげたのは、指揮者がいなかったこと。
 間抜けな話で、ヴァイオリン協奏曲をやる、というのは聞いていたけれど、どなたが指揮かということをまるで考えておりませんで。

 昨日、渋谷駅から坂道を登りながらようやく「そういえば、指揮は…?」などとぼんやり思っていたくらい。
 そうしましたら、オケの指揮も、三浦さんによるものだったので、うっひゃー!! とびっくり。
 指揮者はバイオリニスト出身者も多いと聞きますが……今回のスーパーソロイスツは、第2回は服部百音さん、第3回目が辻井伸行さんですが……もしや全員、この方式でやるのかな?;;

 自分がソロを務めながら指揮もするというのがどれほどのハードワークかは、ど素人の私には想像もつきません、が。しかし、見事なものでした。
 オケにはコンサートマスターがいますが、しかしそうだとしても見事な演奏、統率と調和でございました。
 いやはや……すごい。

 今回はアンコールもなく、終演後はサイン会とのことでした。あの演奏の後でサイン会か〜、大変だな〜…と恐れ入りながら私は帰ってきました。
 サイン会に並ぶ行列はかなりのものだったので……、大変だなあという思いと、すごい人は本当にそれぞれにすごいなあという思いでございます。

 三浦さんといえばご使用の楽器が今年になってから変更になりました。
 これまでのものはJ.B.Guadanini(ガダニーニ) 1748年製でしたが。
 ストラディバリウス1704年製”Viotti” へ。

 ストラッドはもちろん素晴らしいがクセが強く、弾きこなすには時間がかかる、とも聞いていたので、さてどうなんだろう、と思いましたが。

 今までの三浦さんの演奏ももちろん素晴らしいものがありましたが、また一つ、ステップが上がったとわかる感じ。
 あの空間を裂いていくような冴えた高音を、ヴィオッティは軽々と「歌って」しまいます。

 もはや言葉として歌うのは無理だろうという超絶高音。これまでのものでは金属音のような鋭さがあり、これはこれで魅力でしたが、ヴィオッティはその音を奏でてなお「余裕」がある感じ。艶やかな音色がなくならない。
 
 うへえ……と思いましたね。
 楽器はまさしく「歌う」ときがありますが、本当にヴァイオリンが歌ってる、と思いました。
 そういう意味では、昨日演奏された協奏曲2曲のうち、後半のベートーベンの方があっていて、魅力を味わえる感じでした。

 ……千住真理子さんのストラディバリウスを最初に聞いたときもぶっ飛んだけど……、なんなんでしょうかね……あの楽器、日本で言うところの「付喪神」ですよ……。

 その化け物じみた名器を「使いこなして」いるかと言うと、まだちょっとその感じではありませんでしたが(すみません、素人の勝手な印象です;;)、逆に、この先が楽しみです。今回も聞いててしみじみ、「大人になったなあ……音が」と思いました。
 成熟していくのはこれから。楽しみですね。

 まだ使いこなせない楽器では「もったいない」と言う声もありましょうか。
 でも、あの付喪神レベルまでくると、あのへんはもう、持ち主たる人間を自分で選ぶと思いますね。千住真理子さんもそうだったけど、もはや霊気を帯びたモノは、自らの主人を(主人という概念が妥当かはわかりませんが)選ぶように思います。

 てことは、あの楽器が手元に来た、と言うことが、すでにその資格を証明していると思ってます。

 もうちょっとあれこれ——コンサート以外のことを——書きたいのですが、どうも、熱中症とは言わずとも「暑気あたり」のようで、頭痛がして治りません。今日のところは、このへんで。
 皆様もくれぐれも、お身体をお大事にしてくださいませ。


【スーパーソロイスツ第1回 演奏曲目】

・モーツァルト
 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219《トルコ風》

・ベートーベン
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

 
 
 
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