見境のない
2017年06月16日 (金) | 編集 |
 いささか頭にきながらいうんですが。
 世間一般じゃどういう認識かは知らないけど、オタクという人たちは一般人より知的なんじゃないかと思ってます。
 現実と妄想の明確な区別をする、その厳格さにおいて。

漫画を模倣した強制わいせつ事件 埼玉県警が作者に配慮を申し入れ物議
2017/6/14(水)12:27 BIGLOBEニュース

 苦しい言い訳をするヤ…もとい人というのは、本当にとんでもないことをいうものですよね。整合性の取れないことも、いやそれ実行不可能だからということも(クスリの現行犯で捕まってるのに、カバンに”勝手に”入っていた、とか)、気はたしかか? ということを言います。
 強制わいせつで捕まったバ…犯罪者に、警察も動機を聞くんですね。でもそこでちゃんとした動機なり理由なりをいえばいいのにくだらない「言い訳」をする。

 今回はその言い訳が、「そういう漫画があったから」か。
 これだけでもジューブン「ふざけんな」なのですが、その後の警察の対応がひどい。
 その漫画の原作者に「作中の行為をまねすると犯罪になる」などの注意喚起を促すなどを求めたというのですが。
 ……表現についての規制や、タバコの箱にも書いてあるような注意書きを入れるならそれは作者がやることではなくて編集、出版の側がやること。

 血迷ったか埼玉県警。

 ——というのが私の感想でしたけども。

 でも、冷静になって振り返ると、こういうことって本当にもー、何十年経っても結局、全然「進歩」してないんですね。
 私が子供の頃にはゲーム悪玉論が大にぎわいでしたし(ゲームをやると犯罪者になるみたいに言われた)、当時の子供が大人になってきた現在、そちらは少しは落ち着きましたが、「エロ漫画を読む奴は性犯罪者」というのは未だに何も改善されない。

 東京都の青少年健全育成条例(案)においては「非実在青少年」というものを「考案」して、いわばフィクションの世界にも規制を加えようとしたのは記憶に新しいところ。

 たとえフィクションの規制を強めても実際の現実の生身の子供の犯罪被害は減らない。当たり前ですよ無関係なんだもの。
 そんなくだらないことを言っている暇があるなら、親権の制限、児相の予算拡大、人員の拡充、警察権の付与くらいしたらどうなのさ! と言って、私も相当、カリカリしていた記憶。

 ああいう異常犯罪とか性犯罪というのは外部から刺激されて思いつくのではなく、もともと本人が持っている「イメージ」があるんですよね(ネタ元はFBI心理分析官)。外部からじゃない。

 そりゃ私だっていわゆるロリっ子エロ漫画なんか気持ち悪くて、本や雑誌も触るのも嫌ですよ。でも、それとこれとは話は別! フィクションはフィクション、現実は現実!

 こういってはなんですがオタクの人々というのは意外と現実世界では「紳士」な人が多い。妄想世界で遊ぶことを知っているぶん、良くも悪くも現実世界の厳しさへの対応には慎重なところがあるんでしょう。
 ゲームむしろ「善玉」論も少しですが見かけることもあるし、外国に比べて幼児性愛の「フィクション」規制がゆるい日本の方が、実際の犯罪数は大幅に少ないことに注目する向きもある。

 現実と妄想を区別するのは私は当たり前だと思っているけれど、むしろ、その妄想世界の「豊かさ」を知らない人の方が、すぐにこうやって現実とフィクションを混同するのではないかと疑っています。

 表現の自由がどうたらなんてことは私は言わない。私が問題にしたいのはそういうことじゃない。
 自分が現実と妄想を区別できないパラノイアだからって(………いまはこの言葉は使ったらいけないんでしたっけ?;;)、世の中全部がそんなにだらしのない人間だなんて思うなよ、ってことです。

 ある意味、オタクはそういう意味では、妄想と現実を区別する「知的な」作業に秀でているのかもしれない……と思います。

 こういうことって頻発しているのが頭の痛いところ。こちら↓の記事も、あれはいつだったかなと思って調べたら、わずか三ヶ月前のことだった…。
 
青少年犯罪を漫画のせいにする意見に自民党議員が反論「筋違いの責任転化」
2017年3月16日 15時23分 トピックニュース

 オタクはむしろ知的で紳士な人が多い、などというと、ならばなぜ「モテない」のだ、と(一般人に)半笑いで言われたこともありますが、私の見るところ、彼らはモテないのではなく、彼ら自身が「現実の」女性を相手にしないだけ。

 オタクの「好き」の情熱はたいしたものですが、そういう方へ自分の情熱を傾けているので、ある意味当たり前でしょうが現実の女性になどかまけている暇はない。
 自分らはモテない、というのは彼らなりの諧謔(かいぎゃく。ユーモア)であり、「予防線」ではないでしょうかね。(^^;)
 彼らの多くが自称する「コミュ障」も、ほとんどは「慣れ」と、あとは本人の「その気」の問題だなと思うことが多いです。
 本気でモテたくなったらモテるよ、でもその気がないんじゃしょーがないよね、と思って眺めている次第です。

 私からすると、今回の埼玉県警みたいにフィクションと現実を混同する「一般人」の方がよほど頭が悪いし現実とフィクションの切り分けができない「妄想狂」に見えますよ


「現実」と自分とを、厳しすぎるほど厳しく「分ける」人々と、根っからの犯罪者をごっちゃにする、この「一般人」の態度には、いい加減、腹に据えかねるものがある昨今です。
 
 
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