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シュガーハンマー

 だいぶ復活しましたが体調がまだちょっとアレでして、今日のところは気楽なよもやま話。

      ●

「名探偵ポワロ」の再放送(『マギンティ夫人は死んだ』)を昨日は見るともなしに見ておりましたが、ふと耳についたのが「シュガーハンマー」という言葉。
 思わずテレビを振り返りますと、確かにハンマーの形をしていますが、大きさとしてはごく小ぶりで、女性にも扱いやすそう(犯人の性別が問題になっていたのでこの辺りにちょっと注目が集まってた——ドラマの中で)。
 それに、ちょっと装飾も施されていてなんかカワイイ。
 
 実用品ではなく、何かのミニチュアとか、飾るものかな? と思って検索したんですが、出てこない。
 ほぼ唯一、ヒットしたのがこちら。

古い謎の道具
http://burghleyantiques.com/rare-item/old-mysterious-tools/

 こちらのブログは、「英国バーリーハウスでアンティーク修復士兼ディーラーとして働く岩田年史セレクトのアンティークショップ」とのことです。そのブログエントリーにシュガーハンマーそのものではありませんが、類似品と思われるものについての記述が。

「シュガーニッパー」「シュガーカッター」という道具で、「これはイギリス人でもほとんどの人が知らないちょっとめずらしい道具です。
イギリスのアンティークディーラーでも知らなかったりします。」


 とのこと。

 砂糖というと私どもは粉末状で想像しますが、昔は、砂糖は塊の状態で販売されていたそうなんですね。
 上の記事の中に、当時(19世紀)の砂糖の写真がありますが、途中までは円柱状、先端がロウソクのような形状になってます。
 これを砕いて使っていたとのこと。
 かなり固いんでしょうね〜。

 黒糖を最初に知ったとき面白いなと思ったのは、黒糖は口に入れるとするっと溶けてしまうので柔らかいイメージなんだけど、大きめの塊を手で割ろうとしてもなかなかできない、それこそ、カナヅチで叩かないと割れない。
 柔らかいようで固いんだな、面白いな、と思った記憶。

 ということで、この19世紀当時の(小売の状態での)砂糖、この円柱を砕くのは大変そうです。
 それで、このシュガーカッター/シュガーニッパーの出番だったということなんでしょうね。

 で、シュガーカッターを使うよりも前の段階で、ハンマーで大雑把に砕く、ということも、当然あったんだろうな、と思われます。
 上に引用の記事には直接の記述、画像ははありませんが、ドラマ中にあったハンマーなら、なるほど砂糖を砕くには良さそうな大きさでした。

 このシュガーニッパーは19世紀半ばまで使用されていたとのことですが、砂糖の小売はいつからサラサラの粉末状になったのか、角砂糖の発明はいつ頃でいつ一般に普及したのか、調べたら面白そうだなあ♡

 現在では、イギリス人でも知らない人が結構いるというシュガーニッパー。
 ポワロさんは原作は1920年代〜、ドラマは1930年代に固定されているようだとも聞きますが、そのあたりまでは、一般的な使用は無くなっていたとしても、まだその道具を知っている人は多かったんでしょうね。

 こういう小道具、小さい「世俗」、風俗の話って、当時の人の生活感がぐっと近くに感じられるので好きです。
 大きな歴史の事件の中でも、人々には日常があった、と感じられるのが、私には楽しい。(*’U`*)
 
 
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