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長命寺と道明寺

 昨日はくだらないことで腹を立ててちょっと疲れたので、今日は日曜日でもあるし、ごくお気楽なところで、「桜もちの種類」について。

 道明寺(どうみょうじ)は知ってたんだけど、「長命寺」というのは、じつはごく最近知りました。
 以前ざっと調べたときは、「桜もち」の中でも、関東タイプと関西タイプがあり、関西タイプを「道明寺(どうみょうじ)」っていうんだよ、というのはありました。
 が、いわゆる関東タイプにもそういう名称があって「長命寺」というのは、今回調べていて初めて知りました;;

 伝統もあって知名度もあるらしいのに、なんともお恥ずかしいことで;;

 こちらが関東風ともいう、「長命寺」。

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 長命寺のは、小麦粉を水に溶いて焼いたもの。和製クレープ皮って感じですかね。
 餡子を包んで塩漬けの桜の葉を巻いたもの。享保二年(1717年)、山本新六さんという方が考案して、これに「桜もち」という名前をつけて販売を始めたんだそう。

        ※

 関西風とも言われる道明寺は、「道明寺粉」で餅を作り、桜の葉で包んだもの。

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 道明寺粉は、もち米を蒸して干した「道明寺糒(どうみょうじ・ほしい)」を、さらに挽いて粉末にしたもの。
 で、この粉から作ったのが道明寺のもちなんですね。

 けれども道明寺粉は高価なので、もち米を代用することがある……とのことですが現在はほぼもち米でしょうねえ?
 糒(ほしい)は昔の保存食ですが、今はそういうのを作る方が手間だしコストかかりますもんねえ。

 和菓子の世界では、もち米を搗いたお餅じゃなくても餅っていうことがままあるんですね。小麦粉を溶いて焼いたものなら餅とは言えないと思ってしまいましたが、道明寺粉からの餅もそうだし、白玉団子や、求肥(ぎゅうひ。白玉粉から作る)を、「餅」と称することも多いし。
 まあその辺にはこだわらないで、ってことで。(^^;)

        ※

 はたと思ったのは「長命寺」の読み方。
 漢字だけでポンと登場するので、「ちょうめいじ」なのか、呉音になって「ちょうみょうじ」なのか? とちょっと迷いました。 

 素直に読めば「ちょうめいじ」でいいはずですが……、読み仮名まで丁寧に書いてあるところがない。
 こうなると気になってしまうのが私の性分。
 桜もちは、向島にあるお寺さんの門前で売られたものが祖ですから、そのお寺さんの名前で呼ばれたんだろうなと推測。
 向島・長命寺さんは「ちょうめいじ」さんとお読みするそうなので、桜もちの方も「ちょうめいじ」でいいんだろうな——ということに落ち着きました(笑)

 ……そんなところについこだわる。(^^ゞ

        ※

 桜もちの葉っぱですが、私は俄然、「葉っぱも食べる」派です。

 とは言え、長命寺のときは外すことが多いです。
 元祖桜もちのお店、「向島長命寺 桜もち」さま公式HPによりますと、お店としては、これが「正しい」食べ方というものはないけれど、作る側としては、
「桜の葉は外し、その香りが移ったもちと餡の風味を楽しんで」
 とのこと。
 桜の葉は、香りづけと乾燥を防ぐためのもの、という位置づけだそうです。

 とは言え、葉っぱごと食べちゃうのが「間違い」ってことはない。各人各位、お好みでどうぞってことですね。

 個人的には道明寺の時は葉っぱ丸ごといただきますが、長命寺のときには外すことが多いです。というのは、「もち」の強さの違いによるようです。
 道明寺のもちは、いかにも餅らしくしっかりしてますから(現在市販のものはもち米使用でしょうし)、葉っぱまるごとを一緒に食べても、葉っぱに負けないんですよね。

 でも、クレープの皮状のものですと、さすがに、歯ごたえやらはやや弱いので、桜葉に「当たり負け」する気がする。風味にしろ、歯ごたえにしろ。

 ということで長命寺のときは葉を外し、道明寺ではそのままいただく。
 
        ※
 
 ちなみに、塩漬けされた桜葉には、生葉には存在しない「クマリン」という物質が生成されています。この物質が、桜葉のあの風味です。
 抗菌性、抗酸化性があって保存料の役割も果たしてくれますが、「大量に摂ると」肝毒性があるとか。

 毒性がある、なんて聞くとビビる人もあるでしょうが、しかし大量にってどんくらいよ、って話。
 桜もちなんぞ食べたって多くても2個3個でしょうから気にすることもないでしょう。葉っぱばかり何十枚も食べるなんてないんだし。
 よほど体調面で気をつける必要があるということでなければ、塩漬けの桜葉、気にする必要もありません。

 桜もちは、これから咲く桜を待ちながらいただく季節のお菓子。

 長命寺と道明寺。どちらも美味しくいただきたいと思います。



 ………昨日は断食していたからなおさら、食べ物の話には力が入ってしまいました(笑)
 
 
 
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