概念から自由に
2017年03月04日 (土) | 編集 |
 昨日は桃の節句、ひな祭りでした。
 で、ざっとツイッターのTL(タイムライン)を眺めていてふと思ったのは、
「べつに女の子限定のお祭りじゃないのにな」
 ということでした。

 女の子の健やかな成長を願うというのも男の子のそれも、まったく異存はございません。それはそれで長いこと多くの人が守ってきたものだし、そういう願う想いというのも、否定する材料は何一つない。

 とはいえ。
 変なふうに排他的になることもないでしょう、とも、思うんですよね。

 ひな祭りは桃の節句ともいい、厳密には「上巳(じょうし)の節句」。
 上は、三月上旬を意味し、巳は巳の日、つまり三月最初の巳の日をお節句としたんですね。理由は存じません。(民俗学の先生に聞けばわかる……だろうか)

 人形も元は、ニンギョウよりヒトガタであり、例の、厄を移して川に流す、厄除けのもの。
 それが平安時代の貴族にあった「ひひな」という小さい人形遊びと習合してきたというところらしく、歴史を辿るのも興味深い。

 といったところで私が昨日ちょっと気になったのは「女の子限定」意識が、あまりにも強いこと。
 自分は男だから参加できない、みたいなものから、うちは男の子だけなので雛人形は飾らないというお母さんとか。
「………いやべつにそんなの関係ないですから」
 と思わず。

 女の子の成長を祈る意味はありますが、元は季節の厄除けだし、これには当然男女の別はないし、また、年齢による区別もない。
 
 うちの母は女きょうだいの末っ子で、自分の人形というものはないのだ、などと嘆いたことがありまして。
 この人も、「雛人形を買うのは生まれた時限定」というようなミョーな固定概念に縛られている、と私は感じました。

 厄除けのヒトガタが元なんですから、「初節句以外では買ってはいけない」なんて、そんなことは一切ない。ただ、昔のことで姉妹全員にお雛様1セットずつ買うなんてできなかったでしょうし、買えたとしても飾る場所がない。
 でも、自分も独立して金銭的にも空間的にも、条件が可能になったんなら、自分用に買えばいいじゃないですか。

 ……と言ったんですが、何やらへんな風に頑固なことを言って「別にいい」っていうんですね。
 別にいい、てのが本音だったらそんな愚痴にもなるまいと思い、——大げさなものを買うとまたアレなんで、ネットで、ちんまり可愛い手のひらサイズのお雛様を買いまして。
IMG_0657.jpg

 いらないっていうかな? と思ったけど、いえいえとんでもない。
 実物を見ればやはり心ははずむものらしく、いそいそ自分で飾り付けるし、雛道具も、私が買ったものにさらに好きなものを買い加えて、結構熱心にやってます。
 あの渋りようはなんだったのさ、という感じ。(^^;;

 男の子だからってへんに遠慮したり排斥することもないですよ。
 食べるものは各種美味しいし——男の子の中にも、人形がきれいで、好き、ということをいう子もいる。
 本人が是非にというのなら、雛人形、あってもいいでしょう。

 私が思うところはよーするに、伝統は伝統でよろしいしそれを守っても行くけれど、桃の節句に参加したい男の子、人形が好きで欲しいなという男の子がいたら、「それはそれでいいじゃないですか」ということ。
 七十歳を数えてから自分の人形を買い求めてもいいし、本質は厄除けの行事なんだから子供とも、女性とも限ってはいない。

 伝統の「型」はそれとして守るけれど、そこへ参加したい人、楽しみたい人を排斥する理由にすることには、私は賛成しない。
 自分も雛人形欲しいな、という男の子には、「いいんじゃない?」と申します。
(買うのが自分じゃ無いから発言はお気楽♪)

 伝統行事などはバカにして、まともにお祭りをする気は無いのに(それはそれでいいけど)、参加意欲のある人をディスることだけはしっかりやる、という態度は、私は正直言って、気に入らない。

 お祭りなんですから、楽しみたい人、好きだと思う人、どうぞどうぞ、というべきところ。
 自分が参加しないというのは勝手だが、参加意欲がある人を妨害するのはやめてもらいたいですね。

 それで昨夜思ったのは、「伝統とかっていうとバカにする割に、固定観念に縛られてる人が多いなあ」ということでした。
 バカにしている自分が一番、浅い固定観念に縛られてるんじゃないの?


 ちなみに。
 昨日はどうにもドタバタしていてまともにお祭りした気分になれなかったので、「旧暦三月三日」でやろう! と決意しているところでございます。
 だいたい、旧暦三月三日は、現在の暦の4月中旬になることが多いんですが、今年は、3月30日。意外と近くなってます。
 お寿司でもなんでもいいからちょっと自分で気分を出したいなあ。

 旧暦のメリットは、そのくらいの方が気候的には良くなっていること。
 デメリットは、——流石に、本格的雛菓子はすでに入手できないこと、かな。(^^;;
 お菓子業界はすでに5月にシフトしている(笑)
 
 
関連記事