Entries

名言の我田引水

 本日はちょっとばかり、お休みでもないんですがあっさりめで参ります。
 
 昨日はなかなか派手な低気圧が来ておりました。台風や低気圧の影響でめまい、立ちくらみを起こすのはよくあることですが、昨日は1〜2秒、失神したらしくて、なかなか派手にぶっ倒れまして。
 席から立ち上がり、伸びをしたらふーっと立ちくらみのような感覚が来た。
 と思った次の瞬間には倒れていた、という次第。
 幸い打ち身くらいで大したことはありませんでしたが、昨夜はさすがに痛くて、あんまり書けなかったので;;

 昨夜はライブレポというより単なる感想をだらだら書いていたのと、初めてやってみたんですが、記事に公開制限をかける設定をしておりました。
 ということで、本文はほぼ、何にも書いておりません。(^^;)

        ●

 ご本人はそれほど深い考えもなく言ったことが、でも他人からするとなかなか感銘を受けるもので、それが人から人へ伝わり、名言とか格言になっていく、ようですね。

 最初から名言なり格言なりにしようという意図で書かれたものってあんまりないんじゃないかな。

 でも、これは発言者本人からしたら、相当、不本意だ、ということも多いかもしれません。
 伝言ゲームをやればわかる通りで、人から人へ伝えていく、というのはアブナイものですよね。尾ひれがついたり、肝心なところを省かれて意味が違ったり。

 ひどいときには本人が言ってもないことを言ったことにされている。これはひどい。(^^;)
 寺田寅彦博士の「天災は忘れた頃にやって来る」、夏目漱石が I love you を「月がきれいですね」と訳した——というのはいずれも『伝承』に過ぎません;;

 マリーアントワネットの、「パンが無ければお菓子を食べればいいのに」も事実無根だそうですから、これはもうお気の毒としか言いようがない。

 ということで、名言とか格言とかって、あんまり他人に向けてひけらかしたり、自分の主張したいことの補強に引用するなんてことは可能な限り、避けた方がいいなとも思います。

 格言や名言の意味は、他人に対してどうこうするよりも、自分の中で何か響くもの、そうなのかと思えるもの、迷いをふと払ってくれるものであり、だから大事にする。そういうところにあるんじゃないでしょうかねえ。

 たとえその言葉が「偽物」「誰かの作り話」だとしても、その言葉に自分なりにそうかと思えるものがある、それを自分なりの「教本」としておく——、格言は、そういう程度にしておいた方がいいでしょうね。

 私としては名言格言との「距離感」はそういうものなんですが、——発言者の意図をちょっと聞きたい、と思うものがひとつ、ありまして。

 マリリン・モンローの言葉だそうですが。

男性と平等でありたいと求めるような女性は、野心が足りていない
Women who seek to be equal with men lack ambition


マリリン・モンロー名言まとめ(日本語、英語)より


 これ、どういう状況でどういうときに、どんな文脈の中で語られた言葉だったのか。
 どういう「意図」を持って放たれた言葉だったのか。

 いくつか考えられることはあるけど、発言周辺の事情がわからないと、推定もできない。

 であるにもかかわらず——格言に「されてしまう」ことの怖いところだなと思ったのは、この言葉を引用して、従来型の「男尊女卑」社会を正当化するご意見を見てしまったため。
 
 いやそりゃいくら何でも無理があるんじゃないすか?(困惑)

 マリリン・モンローは確かにフェミニストが訴えるように、女性性を「放棄」する趣味はなかったようですが、だからって、彼女の人生を見たとき、伝統的な、保守的な、男尊女卑の、男性にとって都合のいいばかりの女になることで生き延びようとした人だとも、とーてーもー、思えないんですけどねえ……。

 この言葉を引用してのフェミ叩きは無理がありすぎじゃないですかね。

 フェミ叩きはべつに構いません。そんなのは昨日今日の話じゃないしこの先もなくなりゃしないでしょうから、好きに言ってろと思うだけですが。
 ただ、あまりにも、発言内容に合っていないものを無理矢理に持ってこられると、その「理屈として成り立たない」ところが気になってしまいます。
 フェミ叩きの主張なんかどーだっていいけど、言葉といえども「他人のもの」を、自分勝手に扱おうという態度は認めがたい。
 これは私の性分です。
 
 彼女自身の人生を見れば、そういう意味で言ってんじゃないだろこの言葉、とは思うけれど、でも、どういう意味なのか、とは——なかなかこれだけでは推測すら難しい。

 上記でご紹介したページには、彼女の「名言」がいくつか紹介されています。
 他の言葉を参考に考え合わせてみると、おぼろげに見えてくるものもあります——、が。
 確定的には、こういう意味だろう、とは、言えませんよねえ……。

 厳密に考えれば、他人の「言いたいこと」を正確に理解するなんて、滅多にあることじゃない。
 まして、伝言ゲームになっていく、「名言・格言」は、本人の意図とはまるっきり違う解釈で、世間に広がることもあるだろうな——と、あらためて思いました。

 この言葉の、前後の文脈くらいは、ちょっと聞いてみたいな。(^^;)

 自分が言った言葉が理解されないときの、寂しい、虚しい気持ち。
 それを思い出すと、過去の偉人といえど、あんまりひどい扱いはするもんじゃないと思うので。
 
 
関連記事

ご案内

プロフィール

みずはら

ブログ内検索

最新記事

地球の名言

presented by 地球の名言

右サイドメニュー

月別アーカイブ