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冬の京都

 冬の京都も変わりました。

 私が冬の京都をあえて狙って出かけるようになったのはまだ学生の頃で、もうそろそろ30年近く前になりますが、あの頃は良かったなあ……と思わず遠い目。

 昔の冬の京都は全くの閑散期でして、よくよく名のとおった場所、お寺さん、その周辺でも本当に静かでした。
 観光客の数自体が少ないので、買い物ものんびりできたし、お店の人も(割とヒマだから)あれこれお話ししてくれるし、寺社では普段は公開していない場所を特別拝観ということで開けてくれるところもちょいちょいあって、丁寧に見れば、かなり見ごたえのある小旅行になったんでした。

 あの頃は良かった、という感慨をあんまり持たないタイプだとはいえ、でもさすがに、こればっかりはつい言っちゃうな。(^^;)

 土曜日に、駆け足の日帰りで京都へ行ってきましたが、まあどこへ行っても賑やかなことで。
「外国人」がちょうど正月休みに当たるということで大勢いらしているせいもあったでしょうが、それにしても多いわ……、と途中でげんなり。

 で、外国からおいでの方はわかるんですが日本人でさほどの遠出でもないのに(外国からに比べれば国内なら遠出とはいえまい)、あのキャリーバッグを持って歩くのってどーにかなりませんかね::

 もう10年くらいにはなるんでしょうか———変なふうにキャリーバッグが「流行」し始めた頃は、まあそのうち流行も下火になるだろうと思ってたんですけど、甘かったですかねー。
 たまに見かけるくらいならいいんですが、もうそこらじゅう、キャリーバッグをゴロゴロ引いている人だらけであの混雑となりますと、事故が起こらない方が奇跡って感じで。

 帰り、京都駅に着いた時に、ふと「昔は良かった……」と、私にはあるまじき感想が(笑)

 たぶん今の方が、設備にしろ交通機関の都合にしろ、ずいぶん改善されているし便利にもなっていて、それはそれでありがたいんですが。

 あの、いかにも冬に特有の、いろんなものが春までまどろんでいるような——あの静けさが、しみじみと懐かしく恋しくなりました。

 雪の残った寺院の庭の風情も——ああも周囲でガチャガチャ、がやがや、ゴロゴロ言われた日には、ぶち壊しってもんでございます(涙)

 寒いの嫌い、冬は嫌、と言っていながら、それでも、変に明るいばかりのイルミネーションを嫌い、そんなんだったら静かな冬木立のままでいい、あるいは雪灯籠のともし火がいい——というのも、ちょっと不思議に思われるでしょうか? (^^;)

 でも、その季節にはその季節なりの色や匂いや「風情」があって、それを無理やり他のものに変換して「管理」する——そういう感覚は好きじゃないらしい。

 冬の京都のあのにぎやかさにはげっそりするも、少し場所を選べば、冬の静けさ、落ち着きを味わうことはできますので。
 昔はよかった、という愚痴も控えめに、来年はもちょっと行き先を考えていけばいいやな。と思っているところでございます。

 余談ですが、京都駅、新幹線改札内では、各流派の生け花が展示されています。
 これは毎年行われているのですが、あれほど人がいるのに、足を止めて眺めている人ってあんまり見かけない……。残念だな、と思いまして。

 各流派が「妍を競う」と言った風情で、その花材(かざい)も、普段では見られないような素晴らしいものがあるのです。
 ヤラシイ言い方ですが、あの花材……、どれもお高いですよ〜(ヒソヒソ)。
 でもこれは値段なりの素晴らしさです。贅沢だなと思うものがいくつもありました。

 ご乗車になるまでにお時間があるようでしたら、ちょっとでもご覧になるとよろしいかと思います。

 この生け花展ばかりは、さすがに、乗降客が増えたせいか、むかーしよりも気合も入っているように思えます。
 これは現在の状況のもたらすメリットですね♡ (๑`・ᴗ・´๑)
 
 
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