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2017.01.04 (Wed)

サトリの化物

 私のゴシップ嫌いというのはなかなか相当なもので、自分なりのメリットデメリットを図る、という、大変現実的なところからゴシップを拒否しているところもありますが、そういう理性の分野ではなく、ほとんど本能的と言いたいくらい、かなり根元の「感覚」で、嫌っている。

 文学の世界をちょっとだけかじりましたが、そのときにも度々持ち上がる話題があって、
「文芸批評、文学解説に、作者の『年表』を入れるのは妥当か?」
 ということ。

 早い話が、文学作品を読み解いていくときに作者のプライバシーはどこまで反映されるのか、反映されているにしろいないにしろ、個人のプライバシーを持ち込んで解釈するのは「妥当な行為」なのか? ということですね。

 考え方はいろいろですが、私は「作品は作品単品で読み込めばいい。作者のプライバシーまでは必要ない」という陣営におりました。
 作品読み込みの「掘り下げ」が甘くなる、という批判もありましたが、そんなもんなら甘くていいわ! と思ったし思ってます。今も。(^^;)

 この「人様のことをとやかくいうのは大嫌い」なのはなんでかなあ、と、最近思わず空を見上げてしまうんですが、でも——何をどう考えても、「他人の尻の穴が丸いだの三角だのという」(by 夏目漱石)ことは、「必要」ではないと思うんですよね。

 そんなことに気を取られていたら、見るべきものを見落としてしまうし、自分自身が、足元を見誤って崖から転落する、という気持ちもある。
 
 自動車免許を取るために教習所へ行っていたとき、妙なことに気がつきました。
 私は運転中、しょっちゅう、バックミラーで後ろばっかり見てるんですね。
 自分ではそんなつもりはないんだけど、先生にいわれて、あ、ほんとだ、と。

「あのねえ、運転手は前を見ているのが基本なの。周りの車のことは周りの車に任せなさい。
 みんながそれぞれ、自分の車を変なところにぶつけないようにしていれば事故にならない。ということは、あなたは何よりも、自分の運転をしっかりすることだよ。
 前を見る。後ろは見ない」

 何を当たり前をと思っちゃいけません。そのとおりだな、と、私も思いました。
 自分のやるべきことを各々が集中して行っていれば、全体は保たれる。

 それを、あの車がなんかするんじゃないか、後続車がぶつかってくるんじゃないか、などと、「前方不注意」になっていたら本当に事故になる。

 私が嫌う「ゴシップ」はまさに、前方不注意状態で事故を起こすドライバーがやることなんですよね。
 現在は、スマホを見ながら車の運転をする奴がいる、と、他のドライバーからも歩行者からも憎まれますが、そりゃそうですよね、自分が安全について気を配っていても、ああいうアホがいたら誰が死ぬことになるかわからないんですから。

 ……ということで私がゴシップを嫌うのは「スマホを見ながら運転するアホを嫌う」のと似たようなメカニズムなんだろうな、と。

 でも、スマホをやりながらのドライバーに注意すると、まずおとなしくすみませんでしたなんて言わないでしょう。ゴシップ好きも、おんなじですね。(^^;) あれはどうしてなんでしょうね。

 ということで、それでなくても「私の願いはこの世からゴシップが消えて無くなること」だというくらいなんですが、ここ数日はそれに輪を三重くらいにかけることになってまして、………もうね、なんと言えばいいのかわからないくらい。

 ああいうのは放っておけばいい、とはよく言われることですが、——実際、バカは相手にされればされるほど喜ぶという特徴があるので、放置するのがイチバンなんですが(私はつい、あれこれ世話を焼きたがるところがあってダメなんですが、Sの方なら放置プレイってお得意?)——でも、放置しすぎて人が殺されることも、ないとは言えない。
 恐ろしいもんですよね、この浅ましさは。

 基本は放置だけど、シャレにならないようだったら法的手段を含めて対応する。それも考えにいれて、対応自体は厳しく——というあたりが妥当でしょうか。

 
 ところで。
 私がなぜ、運転中にバックミラーばかり気にするのか、私にも謎でしたが、教官のお言葉を受けて、なんでだろう? と考えておりました。
 それではっと思い出したのは——、中学生の時、父の運転する車に乗って高速道路を通行中、酒酔い運転の車に後ろから追突されたことがありまして。

 幸い、怪我などはなかったんですがその車、逃げようとしたんですよね。
 他の車もガンガンぶつけられていて、父は無事な方だったので、その車を猛然と追跡、先方も諦めて途中で停車しました。

 そんな事故にあったことも(怪我がなかったせいもあり)完全に忘れていたのに、体の方は、後ろからいきなりガンとくる恐怖を忘れていなったんでしょう。
 
 ああ、それで私は後ろばかり見てしまうのか——と納得したら、その妙なクセは消えてなくなりました。

 正体を言い当てられると消えてしまうバケモノの話って世界中にありますが、あんな感じ。(^^;)

 ゴシップばかりして自分のことをちゃんと見ない人たちにも、そんなバケモノが巣食っているのかもしれません。
 が。
 そんなことは私の知ったことじゃない。
 うっとーしーからあっちへ行ってろ、という気持ちです。(^^;)


ご参考までに……→【サトリの化物】(山形県新庄市)
 
 
 
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タグ : 人間

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