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年末のお悩み

 大掃除の季節となっておりまして。
 掃除の前には掃除ができるくらいの空間を作ることが必要ってことで、まずは不用品の処分から、という方も多いかと。

 ものを捨てることができない人ってあるもので、うちの両親がそれ。
 まだ使えるとかモッタイナイとかまた使うことがあるかもとか、そういうことを言ってものを溜め込むんですよね二人とも。
 しかしさすがに溜め込む場所もなくなり、思い切って処分しましたが——押し入れ一箇所と、物置丸ごと一つ、40年に及ぶ「地層」ができていたのを見たときはもう、私もさすがに呆れかえって言葉もないというくらいのものでした。

 あんまりすごいので業者さんに入ってもらって片付けましたが、そうしたらもースッキリ。
 
 こうなりますと逆に「捨てる快感」にとりつかれるところもあるようですが、これはこれで、感心しませんねえ。
 捨てる快感じゃなくて、空間が適切に保たれている、ということに快感を覚えてほしいですよまったく;;

 何が違う? と言われるかもしれませんが、まったく違いますね。
 捨てることが快感になると、とにかくものを捨てたくてしょーがなくなり、ひどい場合だと、捨ててはならないものにまで手を出すことに。

 自分ひとりのことなら構いませんが、家族のものに手を出してトラブルになることは多いみたい。

 断捨離はけっこうですが、これにハマりすぎてつい、ご夫君、妻君、お子さんのものを「勝手に」処分して、深刻な対立に至ったという失敗談はよく聞きますね。

 とあるお母さんはついつい不用品処分に熱が入りすぎ、もう要らないだろうと思われた娘さんのおもちゃを捨ててしまい、そりゃもう大泣きされたとか。
 お嬢さん、大泣きしながら、「お母さん、だったら私も捨ててよ」と言ったというのですから——これは、つらい。
「お母さんは大事なものも捨てちゃうんでしょ。(以前に、お母さんは娘さんのことが大事なんだよという話をしたことがあったので)だったら私のことも捨てればいいでしょ」

 さすがにお母さんも大大大大反省、平身低頭、謝るしかなかった、とのことで。
 それはもう、ぐうの音も出ないってやつですね…。うん。

 何かを適切に処分したいという場合、私は何と言っても近藤麻理恵さんの「ときめき」選別方法が一番だと思っております。



 ものの価値とは何か、ということを、過たず判定するのにはあの「ときめき」基準はこのうえない指標となる上に、自分自身の精神修養にさえなる。
 いやホントに。
 それくらい、何かを処分するというのは大きな人生のテーマのひとつなんでしょう。なかなか自覚されないだけで。

 その片付けの名人、「こんまり」さんですら、家族のものに手を出して失敗した経験があるというのですから、捨てる快感の罠というのはなかなか恐ろしいものがありますね。(^^;)

 で、こんまりさんのオススメは、「家族のものには手を出さない」。これはもう鉄則。当たり前っちゃ当たり前ですけどね。他人のものには手を出さないというのは。
 自分のスペースというものを決めておき、それは家族にも守ってもらう。で、自分のスペースは心置きなく整理整頓で美しく整える。これだけでいい。

 人の心理の不思議なところで、そうやって、常に美しく整えられている空間がしょっちゅう目に入ると、「そうではない」空間のことが気になるんですね。
 自分の空間をきれいにしておくと、別に何も言わなくても、家族も徐々にですが片付けるようになっていった、と。

 これは確かです。私もこれでした。

 期待もせずに自分が手をつけられるところだけ、整えていましたが、徐々に徐々にですが、うちの母も片付けるようにはなりましたからねー。
 別にこちらが何も言わないのに、黙々と棚の整理を始めて、きれいにして、改めて、好きな茶器を並べた時は私もびっくりしました。

 やっぱりきれいにすると気持ちいいよね、というので、そうねえ、と言っておきましたが。
 たぶん、ああいう時、一番「気持ちいい」のは、「好きな茶器」が並んでいるってことだと思いますね。

 要るんだか要らないんだかわからない、好きでもないものを、ただモッタイナイというだけでごちゃごちゃにしているよりも、すっきりした空間に、自分が好きなものだけが並んでいる、というのは、目にするたびに心に嬉しさを呼び起こす。

「ときめきの魔法」はこう言ったことであり、本来の片付けの快感はここにある。

 …………うちの親の場合、それがあんまり長期に保たないってところがね……、アレなんですが。(^^;)

 今、私が手をつけたくてうずうずしているのは食器類。
 日常使うものなんてごくごくごく限られているのに、それこそ数十年間死蔵され続けているものがありましてね……、でも、一度手をつけたら途中でやめられないことは明白なので、どうしたものかと思案中。

 それより何より、人のことより自分のこと。
 この本棚をどーすんだ………ということで悩んでおります。
 こればっかりは「ときめきの魔法」も効かんのです……もう何回か、ときめき基準の処分はしているので、ときめきのあるものしか残ってない。でもこの分量。どーすんの。という。

 服は捨てられるが本は捨てられない。
 まったく、人のことをあれこれ言えた立場じゃないんでした。

 生きている限り、片付けの悩みは尽きないんでしょうね〜。(^^;)
 
 
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