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百年の恋

漱石アンドロイドお披露目 孫の声で「夢十夜」を朗読
2016年12月8日21時37分 朝日新聞DIGITAL

 人の声は、意外や、生後に学習によって「獲得」されるもので、遺伝はあまり関係しない。
 ——と聞いたときは驚きました。
 血縁関係がない親子でも、ごく幼少の頃から一緒に過ごしていると、声は似てくる、というお話。

 その人本来の声というのはもちろんあるし、それが遺伝子と無関係のわけはありませんが、日常話す声は、主に親の声を聞きながら「耳で聞いて覚えて」自分も真似をしながら発声、発話する、という過程を考えると、実は遺伝よりも環境、生後の学習による、というのも腑に落ちる話。

 わたくし、聴覚にちょっとフェチの傾向がありまして(たまに引かれるのであんまり言いたくないんですが;;)、いろんな音に執着しますが、中でも、人の声には惹かれますね。
 これほど不思議なものはない、と思うくらい。

 「声」は音だけど、「音だけ」でもないんだなと知ったのは、坂本龍馬の声を聞いたときでした。

 彼の身長は分かっていますし、写真が好きな人だったので(当時の人としては)画像はたくさん残ってる。ということで、身長、骨格、体格から計算して割り出され、合成された龍馬さんの「声」を聞いたことがあります。
 が。 
 これがもう——なんともがっかりなものでした;; 申し訳ないんですけど;;
 音ではあっても「声」になってなかった。


 たまに、お亡くなりになった方が声を出すことがあるそうですが——ご遺体の肺に空気が溜まっていて、死後、その空気が肺から何かのはずみで出て行くとき、声帯も震えて声になる。
 人の体「だけ」の「音」——計算から割り出されたものはこの音であるに過ぎない。

 生きている人が話すときの声って、楽器が奏でられるように、高低もあるし強弱もあるし、何より「感情」がある。

 コンピュータが、その身体的な条件から割り出して再現したものは、ご遺体が発する「音」でしかない。
 人が発する「声」ではない。
 聞いて、ものすっごい違和感があったのは、そういうことなんでしょう。
 声には——ただ「音」というばかりではない、その人の「魂」が、強く結びついている。そんなふうに思えます。

 ということで漱石先生のお声、と聞いたときは、またああいう感じなのかなあと思いましたが、お孫さんに当たる夏目房之介さんの声を元に合成した、と聞いて、なるほどな〜と。

 孫とはいえ、漱石先生とはやはり体格が「同じ」ってことはないですし——あのアンドロイドの漱石先生は年齢、どの辺りでしょうかね。お亡くなりになる直前くらいなのかな、「久しぶり」って言っていたから。
 さすがに違和感もなくて、ファンとしてはホッとしてます。(๑╹ω╹๑ )

 また朗読したのが「夢十夜・第一夜」ってねえ♡ どなたが考えたか存じませんがいい趣味♡
 あれはロマンティシズムの極みですよ♡ 漱石先生、実はもんのすんごいロマンティストだったんだなーとわかる掌編で、大好き♡
 インスタのキャプション(約4万文字)にだったら余裕で収まるくらいの短さなので、ぜひ、全文の朗読を聞いてみたい♡

 アンドロイドそのものについても興味はありますが、でも、まず「聴覚フェチ」としては、あの「声」に食いついてしまいました。(^^ゞ
 小泉八雲先生の後任として帝大で英文学の教鞭をとったときは、聴講希望の学生さんで教室から人が溢れたという、その名講義を。

 いつか、再現して聞くことができたらいいなあ♡ と思ったお話でした。

 今日はもう徹頭徹尾、私のヘンタイじみた「趣味」の話だけになってしまいまして、申し訳ございません。(^^ゞ
 
 
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