長い時間
 本日はちょっとお出かけのため、こちら、おやすみです。m(_ _)m

 安倍首相がハワイの真珠湾での式典へ出席する由、聞いておりますが、それで思い出したお話をひとつ、メモがわりに。

 何年か前にNHKの番組で見たんですが——かつての敵同士、アメリカ軍と日本軍の、もと兵士たちが、野球の試合をした、というドキュメンタリーでした。
 参加者は80歳代、90歳代の方々で、
「や……野球、ですか…?(大丈夫ですか)」
 とちょっと心配になるところですが問題はそこじゃなく。(^^;)

 どういう経緯があって、かつての兵隊さん同士で野球チームを作って試合、ということになったのか、番組中ではそのあたりももちろん触れていたはずですが、すみません、記憶にありません;;

 印象深かった、というより、感銘を受けたお話が、その中にひとつありまして。

 かつては殺し殺されした間柄、気持ちよく試合などするのは困難なことにも思われ、日米双方、胸にわだかまりを抱えたまま、それでも参加を決めたという方々。
 そのうちのお一人。アメリカの方でした。
 試合を行って、レセプションやら何やらの交流会もあって、——そんな行事もご高齢の方には体力的にもきつかったのではないかと思われますが、行事を終え、ご帰宅なさったときは、大変な上機嫌でいらした。

 ご自宅には居心地の良さそうな、気持ちよく日が差し、風が通る木造のテラスがあり、そこにロッキングチェア(だったかな)が置かれていました。
 帰宅したときは、もう夕方に近い頃。
 その方は上機嫌でご家族に、行って本当によかった、と何度もおっしゃり、椅子にゆったり腰掛けて、くつろいでいらしたそうです。
 もうすぐ夕食だからここで待ってる、と、旅のお疲れもあったでしょう、テラスでうとうとし始めた。
 ご家族が、夕食だよ、と呼びに行ったときには、そのまま——お亡くなりになっていたそうです。

 その方は、「日米野球大会」への参加を決めたとき、人を憎んだままではいけない、ということをおっしゃっていたそうですが、そうは言っても、心中は穏やかではないものもあったはず。
 でも、試合や、交流行事を通して、その方ご自身は「和解」ができたようです。
 
 その人生の中でも重荷になっていた、憎しみ、恨み、わだかまりをきれいに昇華させ——穏やかな喜びの中で、そのまま、心地よいテラスでお亡くなりとは。

 すごいお話を聞いてしまった……と、印象に残っております。

 恨みも憎しみも重いもの。望んでもその昇華が難しいのが普通ですが、赦しと癒しへと昇華させたとは、見事なことだと思いました。

 どうしてもこの野球大会には参加できない、参加する気になれない、という方もいらして、それはそれで、当然だろうと思います。

 でも、その野球大会を通じて、そんなふうに重い荷物を片付けて、身軽になって旅立った人もあったというのは、——お話を聞いている方が、救われる気がします。

 長生きの価値はこういうところにあるのかなとも、思ったお話でした。

 時間をかければすべてがきれいに浄化されていくとまでは私も思いませんが、でも、時間の中でなら、そんな機会を得ることも可能なんだな、ということ。

 だからなんだということはなくて、ニュースを聞いてこんな話を思い出しました、と。
 今日は、それだけのお話です。(^^ゞ
 
 
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