カジノ法案

 なにせもうニュース新聞雑誌などなど、まともに取り合う気はなくなって何年にもなりますから、つい、ものを裏返しにして眺めて考えるのは習慣化してしまいました。

 ということでただいま話題の「カジノ法案」。

 どこかから記事を引用させてもらおうかと思いましたが、まあ、判で押したようにどの記事もコラムも反対意見ばかり。
 いつぞやは——なんの話題のときでしたか、とある方が、
「この件については自分はよくわからないけれども、報道ステーションの古舘さん(当時)が、すっげえ悪口を言っていたので、日本にとってはメリットのあることなんだと思う」
 とおっしゃった。
 抱腹絶倒とはこのこと、と私は笑い転げましたが、でも実際、その判断は正解だと思いましたね。

 ということで。
 今朝の日経新聞朝刊「春秋」でも——ありがたいことに今日の筆者は、あの超絶読みにくい文章を書く人ではないので読めました——、賭博の毒性を取り上げておいでで。
 へえ、と思って読み進んだらパチンコのことにも触れていたので、あらあらいいんですかパチンコの悪口(笑)、と、つい思ってしまいました。

 ここで思い出されるのは——江戸時代、幕府が公許した「遊郭」。
「悪所(あくしょ)」と言われる商売も、野放しにするのではなく、政府管理のもとに「公」で運営されたのが、江戸・吉原、京都・島原、大阪・新町の三箇所。

 この三箇所だけが「公許」であり(でも公立、公営ってことではない)あとは全部、「非合法」の「岡場所」。
 簡単に言ってしまえば売春メインの場所ですが、公許とされるだけにその管理はきちんとしたものがありました——他の岡場所よりは。
 現代人から見れば公許とはいえひどい有様なのは事実ですが、——それでも衛生管理、遊女たちの待遇についてはきちんとしたものが(あれでも!)あって、当然、治安も(岡場所よりは)安心できるものだったわけですね。

 そのことをある程度、参考にしながら考えますと、カジノ法というものができて、現在のように賭博に関するものが、なあなあでいい加減、法律ではなく「慣習法」によって、あまりにもテキトーな運営をされ、厳密にいえばもうこれは法律違反になり、挙句、犯罪者たちの収入になっているような現状を変える一助にでもなるのなら、私としては、考えてもいいように思いますね。

「カジノを含めた統合型リゾート」ができ、人々がそちらに足を運ぶ、という事態をいちばん恐れるのは、現在の「慣習法」でウマイことやっている人々でしょう。

 そう考えますと——これだけメディアがあるのに、みんな一斉に、カジノ法案を(その具体的な内容にはほとんど触れないまま)わあわあネガティブなことばかり強調して騒ぐのは——ちょっと疑ってみたほうがいい。
 そんな風に思ってます。

 実際、法案の詳細を知りたいなと思って調べたけど、まともな記事が一本も見つからないってどういうことさ。
 詳細な法案そのものではありませんが、その骨子は下記の資料をどうぞ。
 これですら探すのに結構時間がかかっちゃったよ;;
 何やってんのさ新聞各紙は。

特定複合観光施設区域の推進に関する法律案要綱(PDF)
・「カジノ法案に書かれている内容は、いったいどんなこと? 2014/05/28 2014/11/17

 ちなみに、これは2014年の資料・記事です。現在、国会に出されているものはどーなっているのかわかりません。
 要旨でもなんでもいいからその辺、話を聞かなきゃ賛成も反対もできないでしょう。
 報道機関はその詳細に触れることなく、ただ賭博はダメだ危険だ反対だってさ。何言ってんの。

 公営カジノを厳格に運営する関係で、現状すでに法律違反をしている(大手を振って!)パチンコなどは、その煽りを食らって縮小されるなら、それはまことに結構なことだと思いますね。個人的には。
 上記要綱は古いものですが、これを見るなら管理組織は内閣総理大臣、内閣府直轄といえるもののようで、相当、厳格になる(ならざるを得ない)だろうことはわかりますね。

 そりゃあ賭博なんてなければそれに越したことはない。
 でも、それを完全に無くすことが難しいなら、締め上げたり、叩き潰すだけではなく、あえて、そういう場を作ってある程度の抑圧からは解放してそのうえで、「認めてやるからルールは守れ」とする事には、私はそう、頭っから反対はしませんね。

 むしろ現状のように、「慣習法」で、わけのわからない人が、わけのわからない場所で、わけのわからないことをやって、儲けている(税金を払わない)ほうが、よほど問題だろうと思ってます。

 マスコミは、いーかげん、「大衆」を煽動する方式をあらためてもらいたい。

 少なくとも現状では、マスコミのネガティブキャンペーンに乗る気にはなれません。
 まともに法案の内容くらい報道したらどうなのか。

 話はそれからだ。

 ……と、そのように思っております。
 
 
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