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好きのお話

 将棋もそうですが、「私自身には何が何だかさっぱりわからない」「でも面白い」ものってあるものでして。

 いわゆるミリオタ(ミリタリーオタク)さんのツイートを面白く拝見し、ときどき、RTなどもしておりますと私もミリオタかと思われることがあるようですが、イイエ、全然。残念ながら。

 こういうことは昔からあって、自分自身には興味がないことでも、話し手の人の話具合によってはふむふむと面白がって拝聴します。

 たぶん話されているジャンルそのものより、「熱く語る人」が、私には興味深いし面白いんでしょう。
 これはちょっと特技と言えるのかもしれませんが、自分にはなんのことだかわからないのに、話の要約はできる、という妙な能力(?)もあるので、そのおかげもありましょうか。

 以前にいた会社ではちょっと専門的な技術翻訳もやりましたが(っていうと驚かれますが、技術翻訳の方が文学作品の翻訳よりはずっとやりやすいです。割と範囲は限られるので)、それができたのも、「話の内容はわからないけど要約はできる」おかげだったと思ってます。

 なんの話かわからないのになぜ要約ができるのかというのは——、よーするに「ポイントとなっているのはどこか」が分かりゃいいから。
 前後の文脈で「ここがポイント」「ポイントとポイントをつなげて起承転結」という「構造」は見えるわけです。

 自分には未知の分野のことでも、話し手さんがある程度噛み砕いて適切に解説してくれるなら、「お話の構造」は理解できる。
 あとは、まあ楽しそうに目をキラキラさせている人を眺めていればよろしいわけでして。

 わからないながらも、そんな熱いトークを何回か聞いていれば、なんとなくでも知識は付いてくる。
 面白いもんですよ。
 好き、という情熱は才能をも超える、努力は「好き」には敵(かな)わない——という言葉も聞きますが、そういうこと。
 ひとさまの「好き」を見ていることが好き。(╹◡╹)

 同じように、どちらもいろんな知識を披露しているし熱心に話していることには変わりないのに、そうやって聞き入るものもあれば、申し訳ないが5分と持たずに飽きてしまってそわそわし始めることもある。
 ハタで見ている友人には何が違うのかと言われたことがありますが——その違いは、「自分の好きを語る」のと「他人に感心されたくて知識を披露しているだけ」の違いですね。

 男性にとって女性に「認められる」「褒められる」ことがどれほどの大事か、「死活問題」でさえあるか、というのを最近になってようやく知りまして(ジョン・グレイ博士と福岡伸一先生のご著書で)。
 これは種としての根元のことなので、男女双方にほぼ、なんの自覚もないことですから、やたらにいうとまた猛反発を食らうでしょうけども。
 それを知ったときに、ああ、だから個人的には興味もない女からさえ、彼らはああも感心され、「すごいね」と言われたがるのか、——と、ようやく腑に落ちました。

 話しながら人の顔をチラチラと見て、さあどうだという顔をされるのは、ちょっと困る。申し訳ないけど。
 こちらとしてはむしろ退屈しているくらいだけど、でも、感心されたい尊敬されたいすごいと言われたい、というのが伝わってくると、無下にもできない、と思うのが人情。
 ご期待にはそいたいけれども、悪いことには私は正直の上に馬鹿がつく。
 気をつけても内心というものは伝わってしまうもので、期待通りに尊敬されないとわかると、不快そうな顔をされる。
 さらに私の場合イカンかったのは、俗にオタクと言われる人の話は、へー、そーなんだー、と面白く聞いていたあたり。
 
 何が違う、と、(不愉快に)思うんでしょうね。

 申し訳ないけど、全然ちがう。
 他人に感心されたい、というのと、ただ自分の「好き」に熱中しているのとでは、違う。
 ぱっと見の、うんちくの量や話の細かさに違いはなくても。

 また、オタクには謙虚な人が多くて、自分の好きは他人に理解されない、それどころか迷惑がられたり不快に思われたり、あるいは「変人」扱いされるもの、という意識の方が強くて、女性に感心されるなんてことはほぼ、期待していない。
 だから尚更、自分の好きに没頭するのでしょうが、——私にはその方が面白い。

 私自身にはなんの知識もなく、ひどいときには興味さえないのに、「熱いオタ話」は面白がって聞く。
 それを可能にしていたのは、「なんの話かわからなくても、話の要点はつかめる」特技のおかげ。

 好き、ってのは、いいもんです。
 私が好きなのは、「好きに没頭する人の姿」ということになるでしょうか。

 そういう次第なので、なんで世間一般では、オタク話っていうと、薄笑いを浮かべられることがおおいのかなあ、と。
 そのあたりの方がむしろ不思議です。(^^;)

 それぞれの「好き」を極めていける世の中って、平和で文化的であることが必要なんだし、——好きは平和の基礎とも花とも言える。気がする。

 なんだか話が急に遠大になったところで、本日はこの辺で。
(収拾つかなくなりました・笑)
 
 
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