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インターネット世界の吝嗇

 吝嗇(りんしょく)、ということがちょっとだけ気になってる。

 たまに、雑誌とか、あるいはテレビ番組でも、「街で聞きました! あなたが人に教えたくないと思うお店は?」みたいなアンケート。
 実際にそういうことってあるもん? と不思議に思うんですが、あります?

 自分の努力の結果か偶然かを問わず、例えばすっごく美味しいものを食べられるお店を見つけたとしたら。
 人には言わないでおこう、とかって思います? 思うことあります?
 ……あるものなのかなあ。
 私は黙っていろと言われても喋っちゃいますねそういうことは。

 人にベラベラ喋ってはいかんことは絶対喋りませんが、ポジティブなことであれば、何か特殊な事情がない限りは(お店の方針として手を広げないようにしているからとか)、まあ、喋りますね。黙っていられませんねむしろ。黙っていろと言われたらそれはもう拷問ですね。

 何か「いいこと」を見つけると、わーこれ見て、これ! と騒ぐタイプ。
 なので。
 いいこと、いいものを見つけて「自分だけの秘密」にして「他人には内緒」にしよう、という感覚が、私には理解できません。

 なんでそんなことを考え始めたかというと、情報の共有という特徴を持つSNS上において、情報を「独占しようとする」人をお見かけするようになったからです。

 ちょっと耳寄りなことだったり、多くの人がぜひ知りたいと思っていたことだったり、お宝画像・動画だったり。

 それを見せていただけるのは結構なんですが、まず滅多に、その出典や情報元(いわゆるソース)を示さない、不思議な人がいる。
(不思議というのは私の感覚では、ということですが)
 フォロワーのなかには「どこからの引用か」「情報元はどこか」、と尋ねる人もありますが、そういう人に対しては剣もほろろってヤツで、まさに「それくらいググれ」的な対応しかない。

 これが時々のことだったらわかるんですが、いつもいつも、となりますと。
 言い方は悪いんですが、「ケチだなあ」と思うに至りました。

 そりゃあ、時間がかかることもあっても調べれば大抵はわかりますけど(ついにわからずじまい、ということもある)、でも、なぜ、「人に教える」ことを、そうまでも「嫌がる」んだろう?
 私にはそれが不思議で。

 それでいて、その情報自体は掲示するんですね。掲示されれば人はわっと集まる。これ、どこで入手したんですか? と聞かれると、でも、いきなり不機嫌になって自分で調べれば? とくる。

 それを見て思い出したのが「美味しい店を見つけても人には教えない」というお題。
 なんじゃそりゃと今までは気に留めずに来たけれども、世の中には本当にそういう人がいるんだなあ、と。

 結局、人と何かを共有したいというよりも自分が「自慢たらしく」していたいだけなんだろうか。——というのが私の疑問。
 こういう態度を一言でいうなら「ケチ」「吝嗇」ということになる。

 何か「いいこと」なら、みんなに知らせたいし、知れば喜ばれるのはわかっているのであれこれ付帯情報も(聞かれなくても)つけちゃうよ、という人間からすると「無意味な意地悪だ」(©︎「花咲ける青少年」)としか思えないんですよねえ……。
 情報を共有するのがSNSじゃなかったんすか? と思いながら、今日もまた情報探索の旅に出る。まあいいけどさ。

 あんまりこういうタイプの人とは(リアルな場所では)お付き合いないので——しかし考えてみると、それって幸せなことなんだな、としみじみしてます。こういうタイプとリアルな付き合いがあったら結構しんどそう(笑)

 なるほどケチってこういうものか、ということで思い出したのはフロイト。
 こういう「説」があるよ、というだけのことなので、あんまり真面目に聞かないで欲しいんですが、フロイトの説いたことの中に「人格の形成」がありまして。「精神発達過程」の理論。

 口唇期(0歳~1歳半頃)・肛門期(1歳半~3歳頃)・男根期(エディプス期,4歳~6歳頃)・潜伏期(6歳~12歳頃)・性器期(12歳以上の性器統裁の段階)という分類がありまして……ええまあ何しろフロイトさんですからどーしても性的な話になっていくので深入りしないでいいと思いますが。

 その中の「肛門期」にちょっとトラブルがあると、「肛門性格」になることがある、というお話。
 肛門性格 anal character は「倹約・吝嗇(ケチ)・頑固・几帳面・神経質・強迫的」が特徴とされます。
 倹約とケチは違うだろうというのが私の思うところではありますが——、なぜそんなことをするのかわからない、とまで他人様に思った「ケチ」は、これが初めてなもんですから。
 ………ケチってこういうことか、でも、なぜそんな無意味なことをするんだろう、と、ついつい考えていた、という次第。

 その人が肛門性格かどうかはもちろんわかりません。ただ、私の、いろんなところへ連想が飛んでいく無節操な脳みそが、そんなことを思い出して来たよということで。
 
 まあ実際、それがケチに該当するかどうかは置いといて。
 ネットの世界では情報の真偽を見定めることは生命線とも言えるので、信頼という意味で、ソースを示す方がいいと思いますね。
 
 ちなみに私は「口唇期性格」の傾向なんじゃないかなあ(笑)
 口唇(期)性格は、総じて無気力になるんだそうです、自分で自分を嫌っていて。
 むやみに口さみしいって感覚・傾向はありませんので、そのあたりには、どうぞお気遣いなく(笑) 
 
 
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