東西モテ文化の思い込み
 明日は1日お出かけとなってしまうため、こちら、おやすみいたします。
 日曜日にはまた、お目汚しに参上いたします。m(_ _)m

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 どういう人がモテるのか。という問題についても「文化の違い」は影響しますようで。

 またファンの戯言かと、聞き流していただいて結構ですが、 ONE OK ROCK さんの「Taking off」のMV/PVが公開されまして、陶然と見入ってはコメントを見たり、インスタグラムを眺めたりしております。

 今回のPVについては、ドラマ仕立て部分がかなりのセクシー路線で、花恥じらう乙女の中にはちょっと戸惑う向きもある様子。(^^;)
 ……私ですか。私は平気です。立派な中年なので。
( ONE OK ROCK さんのファンの中核年齢層はやはり、中学〜高校生くらいじゃないかなぁ)

 小耳に挟んだところでは、ことにアチラのプロモーションでは、セクシーであることはひじょーに大事なことなんだそうですね。
 確かにこれまでの人生で洋楽を眺める中で「これ……必要?」と思うようなセクシーな表現がありましたが……。
(マドンナさんはそのもっとも端的な例かもなあ…。何もこんなにセックスを前面に出さずとも、才能ある人なんだから要らないんじゃないの? と何度も思った)

 歌ったり演奏したりしているご本人たちがもうそれで充分セクシーじゃないですかー。ねえ。これはファンの欲目とばかりは言えない、と思ってます。

 その昔、NHKの「英語でしゃべらNight」という番組がありまして、俳優の加藤雅也さんがゲストでいらしたときのことが印象深く記憶に残ってます。
 加藤さんが渡米してハリウッド俳優を目指して活動していたときのエピソードですが、あちらのスタッフさんと雑談中に、ハリウッドでは黄色人種はことさらに扱いが小さいというか軽いというか、思いつくのはジャッキーチェンやジョン・ローンくらい。
 なんでだろう、という疑問をぶつけたところ、「だってお前、あの映画の(大きい)スクリーンでキイロのアップなんか誰も見たくないだろう」とあっさり言われたそうです。

 面白かったのは、加藤さんはそういう話を淡々となさったのに対し、番組ホストの一人、パトリック・ハーランさんの方が、いきなり顔色を変えたことでした。
「そんなこといったんですか?!」
 という、その声にも顔にも、一瞬ですが、抑えがたい怒気が滲んだ。

 ああでも、そういう認識なんだろうな——と、私も思いましたね。実態がその通りかどうかは知らんけど。

 美人というのも実際には文化というものが影響しているのはお分かりいただけると思いますが、これ、男性にも同じことが言えるようです。
 こういう人が美人である、こういう人がモテる人である、というステレオタイプが出来上がっている。
 ステレオタイプ全てが的外れではないんですが、ステレオタイプって「思い込みの共有」なんですよね。

 これはこういうもの、それはそういうもの、という「思い込み」を大勢の人が共有している。
 ある文化においては絶世の美男子、例えば光源氏も、もはや異文化となった私どもから見ると「ぽっちゃりとして福々しい、目鼻口いずれもちんまり小さく、色白で、ふっくらした頬が目を引く」男性が、美男子ですと言われれば、さすがにちょっと、納得はしがたいですよね。

 どうも肉体的な、もう骨格そのものからしてどうしたって小さいアジア系、黄色人種は、欧米の女性にはモテない「はず」だ、セックスアピールも弱い「はず」だ、という思い込みが、あるんじゃないかな。

 今までも、意外と日本男児、モテてるぞ、と思ったことは何度もありますし(あ、私のプライベートの範囲ですが)—— ONE OK ROCK さんだけで判断もしちゃいけないのでしょうがでも、かなり……ねえ。
「The Way Back」PVにご出演の方に、(おそらく)ヨーロッパ系と思われる女性たちのコメントには興味深いものがありましたし。

 女性に可愛いなんて言われると不本意に感じるそうですが、まあそれはともかくおいといて、でも、多分、「文化による思い込み」とは逆に、あんまりゴツゴツしない、どこか容貌に繊細な面影を宿すアジア系——モテてますよかなり。

 とにかくマッチョであることが素晴らしいことで、男女問わずモテるのはマッチョであるという「思い込み」文化圏では、多神教やアニミズムや祖霊崇拝の文化で育つアジア系はあまりにも「女性的」で「ひ弱」でモテない、と「決めつけられてい」ます。
 でも。
 これ、あちらさんの「思い込み」じゃないですかね。
 私は最近では特に、そのように疑ってます。

 実は、30歳過ぎてもまだどこか少年めいた繊細さがあるアジア系男性がモテるとは、欧米文化圏の(はっきり言えばキリスト教文化圏の)人々、なかんずく男性たちには、「認めたくない」ところがあるのでは?

 なぜ私たちの(音楽)ビデオではこういう繊細な陰影の美しさを見ることができないの!? というコメントは「The way back」PVにあって、あー。なんかわかる……と思いました。
 私もお宅様んとこのマッチョイズム?が苦手だから、おっしゃること、よっく! わかりますわー。(^^;)

 そういう「思い込みの共有」も、でも、「他の人の思い込みを、共有する」ことで、ちょっとずつ、変化しているとも、思います。

 それでも、アイデンティティに関わるものは根が深いので、そう簡単に価値観が変わることもないとも、思いますが。

 日本人男性とお付き合いしたいんだけど相手にしてもらえない、と嘆く女性たちを私も見ているので。
 ああ、あれ、相手にしてないんじゃなくて、自信がなくて怯えてるだけだから、と言っても、あんまり納得してもらえないのは異文化の壁か。(^^;)

 ということで(?)、日本男児の皆様におかれましては、その繊細さ、華奢であるゆえの「色気」は、ちゃんと魅力として見なされるので、どうぞ自信をお持ちになってくださいまし。

 加藤雅也さんが見た「壁」は、依然としてそこにあるものなので、なかなか実感は難しいのかもしれませんが。
 でも、思い込みは所詮、思い込み。
 じっさいに好きになることとは別問題だったりする。これも事実。

 私としては、性器や準性器をむき出しにしてりゃそれがセクシーなんだ、と思い込んでいる「文化」には、もちょっと遠慮してもらった方がいいな、と思っております。(^^;)

 繊細な陰影の美——、いいじゃないですか。ねえ。


・ONE OK ROCK: Taking Off [OFFICIAL VIDEO]
https://youtu.be/slbGwyE_9oY

 
 
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