「パワハラおっさん」の心理学
なぜおっさんは女子にダメ出しをするのか?自殺した電通女性新入社員のツイートを見て思い出したこと
2016-10-09 Hatena Blog

 このブログエントリーに関連してのツイートで、

 これねー。あるよねー。


 年齢に関係なく、そういう態度の人もいますが、確かに、こちらが一定以上の年齢になるとこれほどひどいこともなくなってくる。
 歳をとることのメリットのひとつと言えましょうが、しかし、おそらくその心の底にある「女性に対する姿勢」は同じなのに、相手の年齢によって居丈高になるのをやめてしまう、その背景に何があるか。
 そのあたりについて、私も漠然と感じたことがありまして。

 彼ら自身は、お前はもうババアだから相手にされないのだ、ということを言うでしょうが(そういう側面もあるでしょうね)、これだけでもない。
「大人の女性」に対して、彼らは何となく「及び腰」になるんですよ。

 この態度は、なるほどパワハラは行わないかもしれないが、「尊重」しているという態度でもない。

 本人たちは絶対認めないでしょうが、こちらとしては「何でアタシ、怖がられてんの?」と不思議に思うわけでしてね。
 それをいちいち指摘しないのは武士の情けというものですよ。

 こちらとしては別に何も変わってないのに、何で「怖がられる」のか、というと、要は「大人の女性」が「怖い」。
 大人の女性の何が怖いのさ、というと、よーするに「お母さん」が怖い、のです。

 心理学で言う「グレートマザー」。「太母」と訳されるようです。
 実際の母親がどうこうじゃなく、心の内にある「イメージ」のこと。
 ユングの「元型論」の本を読めば間違いなく登場する話なので、興味がおありでしたらどうぞ。

 ともあれ。
 お母さんというのは愛情と受容の源であると同時に、束縛と支配のイメージでもある。しかもこの束縛と支配からは逃げられないという恐怖感がある。
 この元型(アーキタイプ)は人類普遍のものだそうな。民族や地域での違いはないってことですね。

 で、ユングは人の成長過程においての「母殺し」という物騒なことを言いますが、実際の母親を殺すんじゃなく、このグレートマザーの支配を超える——そうして人が成長する、一人前になるということを言っているわけですね。

 概して日本人男性にはマザコンが多いと言われます。
 マザコンというか、「母親離れ」ができていない人。
 文化風土によるところがあるのでしょうが、何でそうなるのかは私も聞いておりません。(^^;)
 何しろユング心理学の権威である河合隼雄先生が「日本の男はみんな永遠の少年だ」とおっしゃったそうで。
 つまり、いつまでも「母親殺し」ができない、半人前だ、と。

 大人の女性=お母さん が「怖い」人は、ユングいうところの「母殺し」ができていないんでしょう。未だに、お母さんが怖い、その束縛と支配から自立していないんですね。

 ということで、そういう人から「怖がられる」のは、いびり殺されるよりは、こちらとしてはありがたいですが、その年齢まで生き延びるのも、なかなかしんどいことですね。

 グレートマザーの話は置いておくとしても、自分より目下には尊大、目上には卑屈、というのでは困りますよね。
 たぶん、心の深い場所では自分でも、自分が成長していない子供のままだということはわかっているんでしょう、だから、こういう指摘をされても認めないし、それどころか怒り狂うわけで。

 こういう人に会ったら、もうなんとか頑張って自分の身を守るしかありません。
 これは女性も男性も——若い人には共通することかもしれない。
「スカイクロラ」という映画を見たとき、「若い人を殺すのは”大人の男”なんだなあ」としみじみしちゃったのを思い出した……。(^^;)

 そのへんの「からくり」がわかるだけでも、こういう人たちからの暴力から自分の身をまもることを、考えられるようになりますよね。自分を責めるのではなく。ね。
 図体ばかり大きい、乳離れもできていないただのクソガキに殺されるなんて馬鹿らしいことです。
 セクハラなりパワハラなりに遭ったとき、相手はただのクソガキだという「実相」を頭に思い描けば——このブログエントリーの筆者のように、ふと、冷静になれるはず。

 こういう知見が、それこそネットででも広く共有されれば、「ティーチャー」(スカイクロラに登場する、唯一の大人)に無駄に若い人が苦しめられることが減ってくれるかもしれない。
 そう願いつつこんな駄文を書いている次第です。


 余談ですが。
 私、結構な男嫌いでして、自分でも困ったもんだと思ってますが、逆説的に聞こえるでしょうが、「だから」、女嫌いという男性の気持ちが「わかる」んですよねけっこう;;
 立場が違うだけで心理上の葛藤は同じなんで;;
 で、そのミソジニー(女嫌い)の心理の根底にも、このグレートマザーの影響はあるんですね。

 そうなりますと女性からしての「グレートファーザー」はあるのか、というと。
 たぶんあるはずですがあんまり聞きません。
 心理学の世界ですら、男性の研究が優先され、女性についてはどうかというのの研究は手薄。

 昨今、医学でも、男性と女性とでは例えば病気のメカニズムなり薬の効き方なりは同じではないということで「女性医学」というものが、少しずつではありますが研究されるようになりました。
 ことほどさように、これまでは何もかもが男性中心だったということです。心理学も同じですね。

 そんなところでいじける気はありませんが、でもまあ、そういうもんなんですよね今の人類の社会は。(^^;)

 そういう中で、ちょっと女性に門戸を開いたくらいでたちまち「女尊男卑」だと騒ぐのがどれほど愚かなことか、わかってほしいなあと思ってます;;
  
  
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