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映画「君の名は。」(多分ネタバレ含む)

 本日は小田和正さんのお誕生日です(めでたい♡)が、だからと言って何をするわけでもなく、ただ手を合わせて感謝を捧げるのみでございます。
 
 ………気がつくとここ何年かのうちに、ずいぶんと、——子どもの頃から頼りにしてきた、あるいはファンでいた人々が、彼岸の人となっておしまいになって。
 ときどき、もうあの人はいないんだなあという不在感に胃が痛くなるような、心細い気持ちになることが増えておりまして。

 小田さんも——「さよなら」を聞いてノックアウトされたのが、当方 12 歳のおりでした。
 未だファンをやっていられるありがたさ。
 そんなあたりをしみじみ感じ入る今日でございます。

       ●

 で、築地市場の移転をめぐる話題で、またしてもマスコミがヒドイなということを書こうかと思っておりましたが。
 昨日、映画「君の名は。」を見てまいりまして、思うこと幾つかを——こういうことってもう「なまもの」でして、時間を置いてしまうとこの勢いも感覚もなくなってしまうので、こちらを優先でまいります。

 いわゆるネタバレをせずに映画感想を書けるか、と考えましたがどうにも自信がありません。
 ということで、本文は以下「続きを読む」(追記部分)に隠しております。

 ケータイからですとこの本文の折りたたみがなくて、そのまま引き続いて表示されておりますのでご注意ください。
 ケータイ、スマホからご覧になっている場合はこの辺でページそのものを閉じてやってくださいませ。
 というわけで、ネタバレ駄目ですよという方、本日はこれにて失礼いたします。m(_ _)m

 御機嫌よう。



   ※   ※   ※   ※


 そんなわけで映画「君の名は。」感想です。
 このまま本文いきますので、しつこいようですがネタバレ却下の方はここで! ホントに! ご退席くださいませ。


 感想、と言っても、例によってとりとめもないものになりますが、ともあれ、
「こういう映画がヒットするようなら、日本人もそう悪くはないんじゃないか」
 というのが、一番に思ったこと。

 昨日も帰宅してからツイッターでざっと眺めておりましたが、
「この映画を見ると恋をしたくなる」
 と言った主旨のものがちらほら。
 そうでしょう、と、なんとなくニヤニヤ。

 これはフィクションのいいところですよね——人が持つ要素のうちの、ひとつを取り出して、培地で培養するってことができるんですよね。
 誰の心にもあるもの——程度には差があるにしても——、ここでは「人が人を思う」という気持ちを、それだけをクローズアップにして、いわば「純粋化」して、見せることができる。

 現実、生身で生きている上ではどうしても、何かの要素ひとつだけで生きることはできない。リアリティというのはそういうもの。
 リアリティはフィクションに勝る、と世間では思われているフシがありますが、私はむしろ、
「人間の要素ひとつひとつを丁寧に純粋培養して表現できるフィクションの方が、逆に、人間にとっての”真”なるものを捉えられる」
 と信じてます。

 とはいえ。
 純粋培養するのはいいけど、やはりそこに「嘘臭さ」があったり、「説得力に欠ける」ということがあっては台無しで、この辺がフィクションの難しいところなんだろうなと思います。

 上映が終わって帰るとき、高校生くらいの女の子たちの、
「ありがちな青春ラブストーリーかと思ったら、全然違ったよー」
 という感想が聞こえてきて、思わず、ウンウンと頷いておりました。
 
 少々奇抜な設定というだけの、ありがちな「ボーイ・ミーツ・ガール」的お話かと思いきや。
 ええっ、とまず衝撃を食らわされ、そうなのかーと思っていたら天文学と量子宇宙論キタ! と思い——でもそれも、露骨に理屈くさく語られるのではなくてあくまでも、お話の「背景」という控えめなものに抑えられ——、
 まだ上映時間は残っているのにすでにカタルシスの匂いがする、という事にドキドキし、この広げた風呂敷をどうなさるのか? ——と、途中はそんな風に気になってました。(^^;)

 お話が広がり、「えっ、そっちへ行くの?!」と驚く展開となり、ワクワクしたのはいいけれど、結局、広げた風呂敷をたたみきれなかったものを、もう幾つか見ているので——素直に楽しめないところがあります。(^^;) ………どの作品とはいちいち言いませんが。

 お話を広げたなあ、広げたけど、どうしますこれ? と思っていましたのが、伏線を回収しながらちゃんと集束しました。
 経験値があるゆえにヒネた観客としては、そちらの方に思わず拍手。——という気持ちでした。(^^;)
 おお、お見事お見事。という。
 我ながら、どうも見方が素直じゃないところがイケマセン。(^^;)

 なので、素直なところに戻りまして。

 人を思う気持ち、それを純化させた物語は、年代を問わず、誰にでも受け入れられるものでしょうが——、中学、高校生くらいの人々にはことさらに、静かな熱狂ともいうべき感動を与えたのは、もっともなことだと思います。
 自身が(まだ)純粋に近い人には、単なる「感動」ではない「同化」にも近いくらいの感覚があるはず。

 純粋であるからこそさまざま、過酷な結果になる(こともある)のが現実なんですが、でもまだ、その現実に打ちのめされていない人(まだ、「純」に近い人)にとっては、「君の名は。」に夢中になったことが、宝物になり得るのではないでしょうか。
 この先どんな現実があるにせよ、純粋なものは必ず心のどこかにあると思い出させてくれる、大事な「物語」になったんじゃないかなあ、と思います。

 物語だからこそできること。伝えられること。
 ひねた大人にも響くものはもちろんありますが、でも、やはり10代の人たちの反応を直接に見て、そんなふうにしみじみ思いました。
 自分がどんなものにどれほど夢中になって熱狂したか。
 これは、一生の基礎になることですから。


 この映画、見に行こうかどうしようかと興味を惹かれた理由の一つに、
「誰も、『泣ける!』と騒いでいない」
 ということがありました。

 いや、そりゃもう泣けますよ。泣けますけど、誰かに感想を求められた時、真っ先に出る言葉は「泣けた」ではなく「よかった」なんですよね、「君の名は。」。

 現代人は「感動」と「泣ける」に異常に飢えてんじゃないかというのが私の思うところ。
 泣ける泣けるってうるっさいわ! とウンザリしているのが現状。
 お涙頂戴もの、あるいは感動の押し売り、やれ泣けそれ泣けと言わんばかりのものが大嫌いでして。
 映画の広告で、泣ける、とか言ったらもう絶対見ないっていうくらい嫌い。

 そういう中で、この映画は、泣けるのは確実であろうけれど、誰もそこを強調しないんですよね。
 いい映画だよ、よかったよ、すごくいいよ、——ということの方が、強く出てくる。
 これは珍しいことですよ? ——と思い、興味を惹かれました。

 じっさい自分で見て、なるほどなあと納得しました。
 いい映画ですよね。本当に。
 泣けてはいる。泣けるけど、それは無理矢理「泣かされる」のではなくて、物語や、登場人物の気持ち、その動きが、本当に「心に響く」。
 心に響いた結果が、涙となる。

 ——これもまた、「純」なことですよねえ。(^^) 

 無理矢理に泣かされるのではない、本当に胸が震える——それへの自然な反応だから、心地いい涙になるんでしょう。

 で、また音楽がね——いいですね。参りましたよホントにもう。(^^;)
 今回はひょんなことから、先に、そのサウンドトラックを購入して聞いていました。
 もちろんRADWINPS さんの曲が良くて、それだけでもじゅーぶん楽しめましたが………やっぱり、伊達や酔狂でサウンドトラックではないんですね。映像あるいは物語とカチッと噛み合うとね——もうね(笑) 涙腺決壊ですよね(笑)
 ちくしょーやられた! こうなるのか! それでか! と思ってました(笑)

 個人的には、あの「むすび(ムスヒ)」のことや、口噛み酒のこと、神様が山奥にあること、というのも、興味のある、好きな話題なので語りたいところもありますが、これ以上だらだらしてもしょーがないのでこの辺で。

 個人的には、ご出演の方々それぞれの、芝居、いいなあ、と思って「聞いて」ました。
 なんとなく、「日頃は顔をだして芝居をする役者さんは、声だけの芝居になるとチョット…」ということが多いように思っていたのですが(偏見だろうなあ;;)、………よかったです。
 何しろ視覚よりも聴覚にこだわりのある一種のフェチのいうことなので、あんまりお気になさらず。(^^ゞ


 といったところで。
 なんのまとまりもありませんが「君の名は。」感想でした。

(………思ったよりネタバレしてないよね? と思うけど、念のため、隠しとこ;;)
 
 
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