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ハイヒールは男性用

 ハイヒールといえば現在では、女性の靴、というイメージですが。
 これ、もともとは男性の装束でした。しかも歴史を聞けば、単にオシャレというのではなく、けっこうヤラシイ権力や階級の話とも結びついているし、尾籠(びろう)なお話ともつながっているという面白さがあります。

 もともとは男性ファッションだったハイヒールは20世紀になってようやく女性も身につけるようになり、現在ではむしろ男性がハイヒールを履くなんていうと驚かれるほどになっちゃった、というところが面白い。

 その起源には諸説あって不明ながら、ファッションとしての始まりは、フランスのルイ14世。
 彼はあまり背が高い方ではなかったとのことで、それでハイヒールを取り入れたんだそうで。
 また、当時は男性がその美脚を競っていたそうですから——あの肖像画にもありますが、ぴったりしたタイツ(なのかな)を履いている、あの姿ですね。
 そのうるわしい脚線美を強調するにもハイヒールを愛用したとか。

 ハイヒールは、なにかと汚れている路面に衣装の裾がつくのを防ぐ目的で履いたものだったとか、汚物を踏まないためだったとかいう話もあります。そういう側面もあるにはあったようですが、やはり、主なところは男性のファッションだったもよう。
 
 ハイヒールが描かれたものは、紀元前4世紀頃のものが、いまのところ最古。
 ギリシャのテーベにある王侯墳墓の遺跡の中にある、その絵に描かれたものは、ハイヒールを履いた男性。
 彼らはギリシャ演劇の俳優さんたちで、「コトルノス」という名のハイヒールを履いていたんだそうです。

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ハイヒールの歴史
ケペル先生のブログ」様より

 古代ローマの兵士もハイヒールの靴があったそうですね。戦闘用ではないかもしれませんが。

 ということで、じつは、ハイヒールは男性ファッションだった時期の方がはるかに長い。女性がハイヒールを着用するようになったのは、この歴史の中では「ごく最近」のこと。
 なのに100年たらずのあいだに、すっかり、ハイヒールは女性のものというイメージになり、ハイヒールを履いた男性なんていうとヘンタイをみるような目で見られたりする。

 まったくいいかげんなもんですよね、「社会的なイメージ」なんぞは。(^^;)

 ハイヒールについては健康にいいとか悪いとか、じつはちゃんとしたものをはいて「正しく」歩けば筋トレにもなるとか、まあいろいろいわれています。

 個人的にはハイヒールも嫌いではありません。あれはあれで、着用すると文字通り、背筋が伸びるから、気合を入れたいときにはいいものだと思っております。
 ふだんはミドルヒールくらい。いわゆるぺたんこ靴ってかえって足が疲れる気がするんだけど、これは気のせいでしょうか? (^^;)

 なんの脈絡もなく「ハイヒールは男性ファッションだよって、案外知られてないことなんだなあ」と思い出したので、ちょこっと書いてみました。
 
 諸説あって、それぞれの説を眺めていると面白いですよ。
 少々、尾籠な——あるいはその当時の不衛生な状態の話もでてきて、げ、と思うところもありますが、まあそこはそれ。人間の生活実感てやつ、出てきて面白いです。

 私はあんまり、男らしいだの女らしいだのという既成概念が好きではないので、そのへん、気になると調べものを始めたりしますが、そのなかでもハイヒールのお話は、奥が深くて面白い。
 もし興味とお時間おありでしたら、調べてみると面白いですよ〜というオススメ。(^-^)

 ということで、こちら↓の PDFファイル、ご参考までに。

靴の歴史 〜ヒールの変遷から〜
日本はきもの博物館学芸員 市田京子氏
http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/images/pdf/154pdf/04.pdf

        ●

 選挙の話だのがつづいてちょっと気分的に疲れたので、今日はちょっと気楽にしたいな〜と思い、こんなところで。(^^)

 明日はまたお出かけのため、こちら、おやすみします。m(_ _)m
  
 
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