2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2016.08.02 (Tue)

ポジティブで健康的で

 ごくごくごくゆっくりとではあるけれど、——どうかしたら「一歩進んで二歩下がる」ことさえあるかもしれないけれど、それでも、「方向」としては、「ネガティブ指向」は終わりつつあるのでは? と思ったり。

 今回の東京都知事選、いろんなことが浮き彫りにされて見えて、個人的には興味深いことが多かった。
 そのなかでもいちばんのポイントになったのは、ここんとこたびたび取り上げております、高橋しょうごさんのこと。



 社会階級もイデオロギーも必要ではなくなり、所屬団体よりも「個人」のほうが強くなったいま、旧態依然の政党政治はむしろ民主主義にとっては足かせ、というより足手まといでしかない。
 とはいいながら、なかなかそれを転換もできないなか、非常に勇気ある声をあげた、と思って拝見しました。

 で、高橋さんの話題ツイートをまとめたもののお題は、彼を「天使」とさえ評したわけですが、たぶん、政党や団体を真っ向否定の高橋さんの主張が、じわじわながら受け入れられたのは、その動機に「誠実」があったからではないかと思います。

 今回の選挙中にもやっぱり旧態依然——、せっかくの応援演説なのに、なんでそうネガなとこから入るのさ、と、見ていてうんざりするものがありました。
「厚化粧の年増(としま)に任せるわけにはいかないんです!」
 厚化粧の年増でも、きちんとした行政の指揮が取れるなら文句は言われないと思うけどね。

 それ以外にも、体調のことをことさらいったり、「背景」を悪く言ったり。
 そういう否定的な材料をあげつらってさらに、「こういう人に任せられない」という。
 だからこちらの候補に票を入れてね! ということですが——チョット、そこの候補者ご本人! こんな応援演説されてにこにこしてる場合じゃないでしょ! と思いましたよ。

 ネガティブな要素をあげつらって誰かを否定して、「そんな人よりこの人のほうがまし」ってさ。
 失礼じゃないの。

 あの人もその人もたしかにすばらしいひとだけど、でも、それ以上にこちらの候補はすばらしいんですよ、と。
 なぜ、そういう話ができないの?

 私だったら、そっちの腐った魚を食べるくらいなら、賞味期限はきれてるけど品質は保持されている缶詰のほうがいいよなんていわれたら、そりゃまあそうねえ、とはいうでしょうが、いやーな気持ちになって結局、買い物なんかしないで帰ってきちゃいますよ?

 あのダメなのよりは「マシ」です、って。「マシ」
 なにその消極的な支持理由。
 たいそう失礼な、おまけになんの魅力も伝えない、サイテーなものいいだと思ってます。

 でも、そのネガティブなものが、いままで「当たり前」だったんですよね。

 なんでそうネガなところから入るのさ、と思います。
 ネガなところから入れば、得られる結果だってネガティブなものになってしまう。
 そういうことを、私どもはもう、さんざん見聞きしてきたんじゃないでしょうか。

 そういうなかで、そのネガティブな無意味なこと空虚なことろくでもないことに、気が付いた人たちがいる——ということ。

 なかなか順調に前進とはいかないけれど、ときに1歩後退さえするけれど、でも、足のつま先が向いている「方向」は、もう変わっている——あるいは変わっていかざるを得ない。
 
 高橋さんは、そのつま先の向きを、示したんじゃないだろうか。と。
  
 彼は、ネガティブを「正義」としてきた原因は、政党政治にある、と定義しているわけですね。
 その彼の今回の運動は、他候補を応援すること。そして、他人の悪口をいう時間を「自分の政策を訴えることに振り向けること」。
 悪口より政策。
 候補者同士は「敵」ではなく、よりよい政策を実行したいと願う「同志」でもある。

 考えてみれば当たり前のことなのに、それをいかに当たり前でなくしていたかを、彼は自ら示したんですね。

 最初は、応援された他の候補もびっくりしたでしょうが、途中から、その「向き」に同じようにつま先を揃えた方もいらしたようす。
 なかなか爽快なものがありましたよ、これ。

 商売でも、これまでは、これを使わないとたいへんなことになりますよ、こんなふうにひどいことになりますよ、と、人を脅してものを買わせる手法が多かった。
 でも、そういうネガなことには、いずれ人は疲れてきます。——じっさいいま、多くの人はその恐怖と不安につけこんでくる、というやりかたに疲れているしイラついてもいる。

 そろそろ、極端にネガティブに偏るのをやめて、ポジティブなほうから「入る」——、そんな流れ、あるいは方向性が、出てきていると思います。
 一気に変わったりはしないでしょうが、でも、少しずつ確実に、明るい、健康的なものに顔を向ける、そういう「指向」へ変化している。

 そんなことを、じわじわとではありますが、でも確実にそうなっている。そんな「流れ」を見て、うんいいんじゃない、と思うこのごろです。 
 
 
関連記事
12:16  |  身辺雑記2016  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |