無責任な民主主義
 明日は参院選挙の投票日ですね。

 ツイッターの方でふだんはフォローしている方で、この選挙期間に入って以来、ひとさまの悪口が激しくなり、それがどうにも眼に余るので、現在、ミュートにさせてもらっている方がいらっしゃいます;;

 ミュートというのは「消音」というとおり、一時的にその方のツイートが自分のタイムラインTL に現れないように設定すること。
 フォローを外す必要はなくて、でも一時的に、ツイート表示を、申し訳ないけどご遠慮願いたい場合などには、ありがたい設定です。

 その方ご自身については私としてはフォローを外すつもりもその必要もないのですが、ただあまりにも——、ちょっとね。その悪口ぶりがひどいので。(^^;)

 今回の選挙は初めて、投票権が18歳以上となった選挙ということでだいぶ、あちこち、へんなふうに気合がはいっているようです。

 若い方の投票率が低いというのは従前からの悩み事でもあったので、このさいお若い方に大々的に宣伝して、選挙についての意識を変えてもらいたい、という気持ちなんでしょうね。

 しかし、どうしてこう、選挙となると、あるいは「主張」に気合が入れば入るほど、世の中に「悪口」の総量が増えるのか。
 のみならず、その悪口が、激しいものになっていくのか、不思議ですねえ……。

 主張するならご自分の政策提言などを語ればいいものを、なぜか、皆さん、他人の悪口を熱心に言いますでしょう?

 他人の悪口が9割、自分の政策などの語りが1割……1割あればいいほうかな、ってひともあるくらい。

 そんなもんをいくら聞かされても、だからってアンタに票を入れようなんて気にはならないよ? と、不思議に思ってつくづく顔を眺めること、ありますね。(^^;)

 そもそも、だれか、なにかの悪口を言っているときの人間の顔って、そりゃあもう醜いものです。
 もとの顔の造作の話ではなくて、ですね。もちろん。

 いかに選挙ポスターの写真は修正してきれいにできても、じっさいのあの表情を見たら、ちょっとね。(^^;)

 気合を入れるのはいいけど、いれる方向性が間違ってるという場合が多いんじゃないでしょうか。

 私が思わずミュートしたかたは立候補する側のひとではなく、投票する側のひとですが、………その怨念ぶりはなんですか、と聞きたくなる感じ。

 これはもう少し考えをまとめたいところなんですが——故スーザン・ソンタグさんのインタビューにもありましたけども、なぜ、現在の社会って、どんどん無責任な方向へ進んでいるのでしょうね。
 投票する側の激しい悪口を聞いていると、国会議員、あるは官僚をまるで親の仇のように思っているようです。

 主権在民、民主制の選挙の性質から考えれば、国会議員は私どもの「仲間」です。直接民主主義はどうにも非効率なので「代表」を選んでおこうというだけのこと。
 議員は私どもの代表者であり、私どもは彼らについての「連帯責任」があるわけです。

 なのに、議員を自分たちの「敵」と見なしている。
 
 そのいっぽうでは、彼らを自分より「上」の人だと思ってるんですね。だから、あれをしてくれない、これをしてくれない、ああしてほしい、こうしてほしい、と依存し、依存しながら、あれが羨ましい、それが羨ましい、妬ましい、とまあ、言いたい放題。

 民主主義は。
 本来は、市民権がある人に等しく社会についての責任がある、というもの。
 権利を裏打ちするのは、その責任を果たせる能力がある、という認定です。

 なのに、この人たちの認識っていまだに(江戸時代のような)「お上(かみ)」意識なんだよねえ、と、不思議に思って見ています。
 
 民主主義は、むしろ、その制度が成熟するほどにかえって、人の意識は無責任になっていくようです。
 権利の主張ばかりに熱心になり——肝心のことは「だれか」がやってくれる、議員がやってくれる、そのために議員を選んでいるんだろう、という意識ですね。

 議員は私どもの代表ということは、彼らは私どもの「同僚」——なんだけどな。
 なんでそこで、そういう、近代以前の政体と同じ認識になっちゃうわけ?

 とは思いつつ、そんな問いかけをしたところで、まともに答えてはもらえそうもないので(怨念と敵意に満ちた人には、マトモに脳みそを使えることなど期待できるものではありませんので)、選挙が終わればちょっとは正気になってくれるかしら、と思いつつミュートしている次第です。

 まだちらっとしか読んでないけど、スーザン・ソンタグさんもまた——現在の民主主義のなかで、人々がどんどん無責任な方向へ向かっている、という指摘をしている。
 ああそう思うの私だけじゃないのか、というのはちょっと嬉しかったし、そう思うと、あらためて、なぜ、こんな現象になってしまうんだろう、ともさらに気になってきました。
 もう少しあれこれ考えて、話をまとめられたらいいな、と思っているところです。

 ま、なにをいうにしろ、だれかや何かの悪口、という体裁(ていさい)はとらないことをおすすめします。
 もとがそんなに美男美女ってわけじゃないんですから——、いえ、あの醜さは、たとえ美男美女であってもカバーしきれるものではありませんので。
 話の内容が何であれ、可能な限り、悪口はやめておくようにお勧めするし、「お願い」したいです。

 
  
 
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