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夏至 2016

 ということで本日は夏至。
 1年で一番昼間の時間が長い日(北半球)ということで。

 冬が苦手で夏が好きという身としては、今日が1年のピークであり、「あとは下り坂」という、ちょっといやなイメージがあったりして。(^^;)

 それにしても夏至は盛り上がりに欠けるんだなあ、とあらためて思ったり。

 冬至のときには柚子湯あり、かぼちゃあり、なんだかんだで歳時記も盛り上がりますが、夏至ってわりと無視されてますよね;;
 本来は1年でいちばん昼間が長いといっても、日本では梅雨の最中で、じっさいにはその恩恵はほぼなく、昼間が長いなんて実感も薄いせいかもしれません。

 祭りというなら五月の端午の節句か、夏越の祓えのほうが盛り上がりますよね。
(旧暦五月はいまごろの季節なので、旧暦五月=梅雨、と考えていいのですね。五月雨は、旧暦五月に降り続く雨のこと。梅雨の別名)
(季節感が違うんですよねえ…)

 冬至はやはり「陰極まって陽へ向かう」、一陽来復ってことで、「再生」だし、新年だし、おめでたい! という気がしますが、夏至は、——たしかにここは「頂点」ではありますが、ここが最盛期ってことは、あとは「陰」の季節へはいって「下る」だけ、と思うと——、気分的には、ちょっと盛り上がりには欠けますよね。(^^;)
 おまけにうっとうしい長雨のころとあっては、祭りでにぎやかに、という気にもならない。そういうことかな::

 ということで、夏至にはきまった風習のようなものはほぼ、ないようです。地方によっては特定の食べ物をいただく、という習慣があるようですが………うちの地元は何にもないです;;

 やはり、夏至はそのままスルーして、六月三十日の「夏越の祓え」あたりでやっと、祭り気分になるでしょうか。
 梅雨の鬱陶しさを払い、半年分の「ケガレ」を払い、「夏」で盛り上がるぞという気分。

 ………日本においては夏至って立場がないですね。(^^;)

 ヨーロッパにおきましては(今年はちょっとアレですが本来は)1年のうちでもベストシーズン。
 夏至祭りには伝統的に力を入れてきているようで、さまざま、風習の話を聞いていても面白い。

 シェークスピアの「(真)夏の夜の夢」のあのにぎやかでバカバカしくてでも楽しげな雰囲気、好きですね〜。
 あれは原題が「A Midsummer Night’s Dream」。

 むかしは mid-summer を「真夏」と訳していたのですが、これは真夏というより「夏至」のことをいっているので、誤訳にあたるだろうということで、その後は「夏の夜の夢」という邦題のほうが主流になっているはずです。
 日本ではこの6月に真夏といわれてもその実感がないんだから、しょーがないでしょうね。(^^;)

 長雨のせいで実感が薄く、立場のないような夏至ですが、でも、せっかくだからなにか、お祝い事になるような、食べるものなり飲むものなりで、ちょっと盛り上げてやってほしい気がします。

 ということで今年も、「夏の夜の夢」から、有名なセリフで締めたいと思います。
 この、お芝居の最後、パックのセリフ、大好きっていう人、多いですよね。
 私も大好き。なんでしょうね——調子がいいし、シェークスピアの「姿」がちょっと見える感じがするところがいいのかな。

 今年はまた、夏至と満月がほぼ同時という、珍しいことにもなりました。夏至の頃の満月を「ストロベリームーン」といい、今回の月は、49年ぶりのことだそう。
 ストロベリームーンは幸運の象徴。ネイティヴアメリカンの伝承がもとなんだとか。
 好きな人といっしょに見るとめでたく結ばれるという言い伝えもあるそうですが、そういう幸運な方も昨夜にはいらっしゃったかな。(*^_^*)

 お天気があいにくで——という方のためには(うちのほうもイマイチでしたよ〜;;)昨夜撮影された、夏至の満月の画像をどうぞ。
 高度があがらないため色合いがほんのり赤くなる「ストロベリームーン」。
 クリエイティブコモンズの画像をお借りしております。
 ありがとうございます。(-人-)

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https://flic.kr/p/JhrcTo">©Alan Levine(from Flickr)https://flic.kr/p/JhrcTo

シェイクスピア「夏の夜の夢」 パックの口上/小田島雄志訳

「我ら役者は影法師(かげぼうし)、
 皆様方のお目がもし
 お気に召さずばただ夢を、見たと思ってお許しを。

 拙(つたな)い芝居ではありますが
 夢に過ぎないものですが
 皆様方が大目に見、お咎(とが)めなくば身の励み。

 私パックは正直者
 幸いにして皆様のお叱りなくば私も
 励みますゆえ、皆様も見ていてやってくださいまし。

 それでは、おやすみなさいまし。

 皆様、お手を願います、

 パックがお礼を申します。」



A Midsummer Night’s Dream” - W. Shakespeare

If we shadows have offended,
Think but this, and all is mended,
That you have but slumber'd here
While these visions did appear.
And this weak and idle theme,
No more yielding but a dream,
Gentles, do not reprehend:
if you pardon, we will mend:
And, as I am an honest Puck,
If we have unearned luck
Now to 'scape the serpent's tongue,
We will make amends ere long;
Else the Puck a liar call;
So, good night unto you all.
Give me your hands, if we be friends,
And Robin shall restore amends.


 
 
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