ホット・ビール
2016年04月29日 (金) | 編集 |
 美味しいとはなにか。
「味」は「どこ」にあるのか。

 これって案外、見落としているもんですよねえ、つってちょっと盛り上がったのが、「美味しいビールとはなにか」でした。

 半病人の会話なんてこんなもんだろうと言われれば、それはそのとおりなのであえて否定もいたしませんが、——いつもお世話になっている整体院で、順番待ちをしている間、施術中の方とその付き添いの方、先生とのお話が、「冷たいものを飲食するのは体によろしくない」という話題。

 私は子供の頃から消化吸収の悪い内臓で苦労しておりますので、冷たいものを飲み食いすることがどれほど「毒」になるかは身に染みております。
 全面的にダメってことはもちろんなくて、量と方法の問題ではありますが。

 冷たいものを避けよといわれても、冷えたビールはおいしいのでやめられない、ということを、さかんに先生に訴えておいででして。
 そのときはほかに人もなく、また先生のお人柄を反映して、のんびりというか砕けた雰囲気のところなので、私もつい、
「冷やさないとおいしいとは思えないビールって、本当はおいしくないビールですよ」
 と口を挟んでしまいました。(^^;)

 先生、にやっと笑ってこちらを見て、
「そう。冷たい、ってことは味覚が麻痺しているってことだから」
「うまいまずいも感じない状態になってる、ってことですよね」

 ビールと聞けばオクトーバーフェストを思い出す、「本場」ドイツでは、ビールを「キンキンに冷やす」ことはなく、あまり冷やさないどころか、「ホットビール」があるくらいで。

 穀類の糖分を発酵させて作るビールですから、本来は、そのコクや旨味を味わうのに「冷やしておいしい」ってことがあるわけないんで。

 私もその昔、黒ビール、ヴァイツェン、デュンケルあたりが大好きになりましたが、これらビールはいずれも、冷やさない方がおいしい。

黒ビール 96afb722aa2328bd0148317e81750cf3_s

 そもそも日本で主流になっている、ピルス(ピルスナー)は味としては淡白すぎると私には思えるのですが、だとしても。
 なぜ、日本では、頭痛がおきそうなほどに冷やすんだろう? と不思議に思い、常温で飲んでみたらまあアナタ——エライことに。(^^;)

 これさあ——ピルスナーっていって売っても、ドイツさんには怒られるレベルだよね? というのが正直なところでした。( ※ 個人の感想です

 そういうなかでなんとか耐えられるのはサッポロさんの銘柄なんですが、そのへんは私の好みでしかないのでまあよろしい。

 先生がおっしゃるには、日本でメジャーどころのビールは製法がそもそも違うらしい。大量生産で安価にすることが可能だが、味としては落ちる。
 それはメーカーさんもわかっているので、冷たくして舌を麻痺させ、味がわかりにくくしたところで、「味よりものどごし」、「冷えたビールはのどごしがいいよね!」という宣伝を繰り返して「洗脳」してきたのだ——ということでした。
※ 個人の見解です

 あらまあそうなの——と、付き添いの方も目を丸くしていらっしゃいましたが。

 いちど、そんなふうに刷り込まれてしまうと、それが当たり前だと思っちゃって、なかなかその考えには疑問自体を持たないもんですよねえ。

 おいしいビールを探すなら常温くらいで味わってみてもいい。
「キンキンに冷やす」などは夏バテ、あるいは秋になってからの体調不良の原因になりますから、いちど、「冷たさではなく、『味』をみる」というところで、ビールをみているのはいかがでしょうか。
 内臓にかかる負担も小さくできるんだし。(いやアルコールですから肝臓などには負担になるのは当然として)

 というような話でひとしきり、盛り上がっておりました。(^^;)

 味覚って——けっこうあれこれ、思い込みや刷り込みで「だまされている」ことが多いかも。
「常識」って、検証し直してみるとなかなか面白い発見があるものかもしれませんね。
 
  
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