自主規制の国

 どこぞの寝ぼけたジャーナリストの団体が、日本の報道の自由度ランキングを下げたそうですが、理由を聞いて、おきやがれ、と思いました。(^^;)
 日本の報道の自由は相当なものですよ。なにしろ、嘘デタラメを垂れ流しても、法的にも道義的にもまったく責任を問われないという、すんごい国ですからね。

 日本国憲法は思想の自由その他は認めているけど、「嘘をついていい」自由までは認めていないはずなんですけどねえ。おかしなもんです。

 この国の報道が画一的なものに見えるとしたら、それは国家権力の規制によるものではなく、あいつら——報道機関——が馬鹿だからだよ、と吐き捨ててしまいました。
 誰も何もいわないのに、なぜか、「みんなと一緒でなければならない」という意識がある。テレビチャンネルなんていくつあったって意味がない。なにしろみんないっせいに同じような番組を放送するから、チャンネルを変えたかどうだかわかんないくらい。

 まあ、考えてみればたいへんなことではあるでしょう。「みんなと同じ」ことをしながら、そのなかで、「目立たなければならない」というのは。

 みんなで同じことをしていれば、特ダネもスクープも、あるわけがない、または、ごく限られたものにしかならないのは当然。
 報道機関としての「業績」をあげたいなら、ほんとうは、よそさまと同じことをしていたら意味ない——ということは、それこそ馬鹿でもない限りはわかることでしょう。
 それがわかっていないようですから、そりゃもう、馬鹿だとしかいいようがないじゃありませんか。

 平成28年熊本地震の発生を知ってからこちら、1年以上も遠ざかっていたテレビ新聞の報道に(いやいやながら)接しているわけですが、——代わり映えのない愚かさに、いささか(1週間足らずで)ストレスになってしまいました。(^^;)
 あんまりひとさまに向かって馬鹿馬鹿いうもんじゃないということは骨身に染みておりまして、控えたいところなんですけども、いまのところ、ほかに適切かつ端的な表現が見つからないものでつい。

 右に倣えの奇妙な「同調」を維持しながら、そのなかで、「目立つ」ことをしようと思ったら、どうしてもこんなふうにしかならないんだろうね、と、最近、みょーに納得したのは「週刊文春」さん。

 夏目漱石先生がおっしゃったところの、「他人の尻の穴」のことばかりですから(たしか『彼岸過迄』だったと思うけど、でも同種のことは猫でもほかの作品でもちょいちょい書いていると思う)、「スクープ」といっても、あまりにもくだらないことですが。

 ちょっと面白いなと思っているのは、みみっちいながらも「スクープ」を連続させるのはひとつの「お手柄」であり、通常であれば他人からは、スゴイねと言われても良さそうなところですが、——そういう雰囲気は感じないこと。

 むしろ文春さん自身が——「ああ、週刊文春ね」と話題にのぼったときに、妙に、薄笑いが添えられてくることが多くなりました(私の周辺では)。
 もちろんスクープとはいえあまりといえばあまりの話題ばかりなので、まともな、陽の当たるような場所で報道ですとは言えないようなものですが、それにしても、文春さん自身がむしろ、「馬鹿にされている」雰囲気がある。

 スクープとあれば一目置かれるものだとはいえ、あまりに話題が愚劣すぎるからか。
 一目置かれるどころか、「ああ、あの……、週刊誌ね」という言い方の「……」の部分に、はっきりと軽蔑の念がこめられている昨今。
 やはり話題のせいだろうか。
 それとも——ああいう話題をすっぱぬくとき、どんなことが行われているかが、うっすらとでも察せられるから、その「行為」が見下されているんだろうか。


 わりとどこに行ってもひとりくらいは「放送局」などとあだ名されるような、他人の噂話にやたらに詳しいひとっているものですが。
「よく知ってるね」「詳しいね」といいながら、周囲の人々はその「放送局」には決して敬意を払うことはない。
 便利に使うことはあっても、——「情報通」であり「くわしい」ひとであり「よく知っているね」とはいっても、警戒しながら付き合うことになる。

 あれに似ているところがあるのかな——ゴシップ誌というのは最初からそういうものではあるのですが、それにしても、という感じなのかな。

 文春さんご自身が愚劣イメージを強くして、軽蔑を集めているところがあるけれど、それをご自分ではどうお思いなのか、と思いましたが、でも——そんなの、蛙の面にナントカってやつですかね。(^^;)

 たまには「みんなと同じ」という場所から踏み出して、せいせいとした気持ちで仕事したくならないのかな? と、ちらりと思った、「報道の自由ランキング」のニュースでした。
 
  
 
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