「きのう何食べた?」


 現在、大量にお借りしている(ありがとうございます!)うちの一冊が、よしながふみさんの「きのう何食べた?」。
 Wikipediaによりますと、『モーニング』誌(講談社)に、2007年12号から月に1度のペースで連載中……ってことはもう9年になるってことですか。
 2014年5月16日のあさイチで紹介されたとのことです。………なんであの番組で?;;

 それだけ長いこと連載しているなら、ご存知の方はとっくにご存知で、「いまごろ読み始めたの?」と言われそうですね。(^^;)
 モーニングも、沈黙の艦隊以後は足が遠のいておりまして;;

 いちばんの特徴は「料理漫画」ってことですかね。
 主人公はゲイカップルではありますが、JUNE 的ではまったくなく、リアルな人間関係のお悩み、行き違いその他がもう、しみじみ身にしみる感じ。

 とはいえ重苦しいものでもなくて、1話完結方式で、そのなかでかなりのページ数が料理に割かれているため、人間関係のあれこれはあっさりした描写となります。
 現実に疲れた大人どもには、これくらいの描写でじゅーぶんだと思う;;

 料理レシピはいずれもすなおに家庭料理レベルなのがありがたい。(^^;)
 台所にあるもので作れること、というのは、大事なことですよね;;
 
 単行本巻末に、登場したメニュー、お品書きが書き出されているので、レシピ本としても使える、とおもわれます。
 
 現実世界でいろいろあって行き詰まると、悩んでいるのをふとやめて、よろり、ふらりと台所に向かう、主人公の一人、筧(かけい)さんのお姿に、ああそうそう、と思ったり。
 角田光代さんもエッセイに書いていらっしゃいますが、料理するって、人を救ってくれるところがありますよね。

 作っている間はそちらに集中しているのでちょっとのあいだでも「そのこと」から離れられるし、てことは悩んでもしょーがないことでうじうじしていることから、距離がとれる。
 抱えている「問題」について今日はなにもできなかった、今日も何も進まなかった……という空虚さに落ち込むときも、それでも、でも今日はちゃんとごはん作った、という「事実」だけで、心が少し、救われる。
 
 このへんは、料理が「好き」ではない人にも、もたらされる「効果」だと思ってます。
 それがなんであっても——ホットケーキを焼くのでもいい、とにかく「なにか」を「作る」ことは、人の心を救ってくれるようです。
 不思議なもんです。

 私も料理が好きというタイプではなく、可能であるなら誰かが作ってくれた美味しいものを美味しくいただきたいのですが、でも、「作る」ことに、すでに、かなり救われている人間でもありますね。
 
 昨今の当方ツイッターをみて、料理とかけっこう好きなんだね、と思われているところがあるようですがとんでもない。
 その昔、親がいない時の留守番時には、弟が料理好きなので、もっぱら弟が作る人で私が食べる人(で、片付ける人)という「分担」でした。

 ローフードにハマったことをきっかけに少しずつ開眼しておりましたが、一昨年くらいから、なにかが「解禁」されたようです。
 気が向けば面白がって料理するけど、いつ気が向くのかは本人にもわからないというありさまだったので、まあ、変われば変わるもんだと自分でも思っております。(^^;)

「きのう何食べた?」のレシピは、そういう、いわばテキトーな、あまりにもテキトーな初心者にも、ハードルが高くない、材料も凝ったものは登場しない、身近で親しみやすいあたりがいいなあ♡ と思います。

 これだけ料理上手なのに、じつはてんぷら(かき揚げ)が苦手な筧さんが、そのコツについてお母様に助言を求めたところ、
「(てんぷらのコツは)思い切りよ!」
 と言われるあたり、思わず笑ってしまいつつ、「あー。わかるわー」と(笑)

 あれはたしかに、どうしようどうしよう、もういいかしらまだかしら、なんていってると、温度加減を誤りますよね。
「思い切り」。
 筧さんに決定的に不足しているものである、というあたり、(お母様はやや過剰らしい/笑)料理って人となりとも関係深いのかも(笑)


 お借りした分もまだ読み切ってはおりませんが、参考にしたり勉強になったりで、楽しく拝読中。(ありがとうございます♡ もー少しお借りします♡)

 なお、「きのう何食べた?」通称「なにたべ」の、公式ツイッターとブログも拝見しましたが、どちらもひたすら料理写真てところに、なんとなく迫力を感じました(笑)

「きのう何食べた?」 公式ブログ
 
 
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