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本を読む人

 昨日の、ほぼ日「今日のダーリン」のお題が、読書(する人)だったんですが、ちょっと考えてしまいました。

 たくさん本を読む人、多読する人が、本を読まない人を「下に見る」ようなことが(たまに)あるようだ、というお話だったので。
 本に耽溺する身の私としては、そのいわれようには、正直、承伏し難いものがあります。
 でも、「うんちく男」にウンザリしてきた経緯もあるので、たぶん、おっしゃることもわかる——かな。

 糸井さんのおっしゃる「多読家」には、本をたくさん読むべき事情があるのだろう、という想定がされてまして、

「アスリートが厳しいトレーニングをするように、
 たくさん読むことを目標にしたことがあったとか、
 他にやるべきことをやりたくなくて、
 たくさんの時間を本を読むことにあてていたとか、
 じぶんに足りないなにかを知ろうと、
 とにかく本を読み続けることで探そうとしたとかね。」



 そういう人も多いでしょうね。

 さりながら、世の中には本当に、本を読むことに「溺れた」人間もいる。
 なにかの目的なり、やむを得ない「事情」なりがあって、追い込まれるようにして本を読むのではなく、文字通り単純に、読むことそのものが楽しくてやめようにもやめられない、という。

 私はむしろそれが当たり前だと思っていたのですが、そうではない人もいるのだ、という指摘をしてくれたのも、そーいやあれも男の子でしたな。
2016-03-08
 男性はそういうタイプが多いんですかね?

 私の友人はみんな、それなりに本を読みますが、読んでいるからエライってこともないし、知識の披露合戦もしない。そもそもそういうことが好きじゃない。
 話しているときにふと、思いがけない知識を示されて、世の中にはそういうこともあるのか、へー、ということはありますが、自慢たらしく喋るのは——やられたら嫌ですねかなり。

 これは性別で傾向の違いってあるものなんでしょうかねえ。どうなんだろう。
 本をたくさん読んでます、なんてことをひけらかす人には、私自身あんまり遭遇しないんですが。(遭遇しても嫌がって逃げるけど/笑)
 ただ、過去、こっちが聞いてもいないのに、こんなにいろんなこと知ってるんだよとばかりに喋りまくる男には「うんちく男」という名称をこっそり進呈したことはあります。(^^;)

 過去にも何度か言ってますが、私が、いわゆる一般の人よりはオタク男性のほうが好き、というのは、オタクというのは自分の「好き」に邁進する人々なので、膨大な知識を持っていたとしても、それを披露して他人から感心してもらおうなんてことはほぼ、考えていない。

 たぶん自分の趣味嗜好をちょっと特殊なものととらえ、ゆえに理解者もいないし同好の士も少ないし、自慢になるようなこっちゃないし、と思いながら、ただ自分の楽しみのためにものごとを吸収していくんですね。
 で、たまに、「話が通じる」人がいると、今度はもう滔々と喋り出すわけですが、これが面白い。
 私にはなんのことだかさっぱりわからなくても、「おはなし」として面白くなってるんですよね。
 単なる情報や知識の羅列ではなく、その人の「好き」という情熱があるゆえに、「物語」になっているからじゃないか、と思ってます。

 知識自慢というのは——面白くはないですねえ。正直なところ。

 ただでさえ、大して面白くないのに、顔を見れば、いつ褒めてもらえるか、賞賛されるのかという期待が浮かんでいるのを見るともう、興醒めするしかなくて。申し訳ないですが。

 さきほどから「多読家」といって「読書家」とは言わないのは、そんな理由からです。

 たぶん、知識量を誇って人を「下に見る」人は、本を読むか読まないかの問題ではなくて、ほかのいろんなことでも、自分なりの基準をつくり、自分のほうが上だと思いたがるし、そう思うための努力も惜しまないんだろうな、と。
 そんなふうに思います。

 ツマラナイ話だなあと思いつつ、でもそれを悟らせたら悪いよなと思って、「すごいですねー」「よくご存知ですねー」などと相手の希望に沿った相槌をうち、疲れ果てたという経験のある身としては、そう思います。(^^;)
 あれももう、ばかばかしいのでやめました。
 ということで、現在は、私が身を乗り出して聞いているときはお世辞抜きですのでその点ご承知おきください(笑)

 本や知識の量が問題なんじゃなく、そういうくだらないことで「人を下に見る」人は、もういろんな場面でそれをすると思われます。
 ゆえに、その「人を見下す」のが、本を読む人間に特有の傾向だとは、言われたくないですね。(←じつはけっこうむっとしてる)

 多読家と読書家の違いをどこで引くかというのは、私自身にもはっきりしません。そのうち、また、ああそうかとひらめくかも。ひらめいたらまた書きますね。(^^;)

 読書家というと、まっさきに荒俣宏さんが思い浮かびますが、荒俣さんはまた、本という「物体そのもの」を愛でる、「愛書家」、ビブリオマニアでもいらっしゃる。

 読むことが好きな人と、「本というオブジェ」が好きな人、その両方でいらっしゃるというのは、それはもう、ほんとうの意味での本好きだ、ということで、ひそかに尊敬しております(笑)
 
  
 
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