タダほど高いものはない
2016年01月22日 (金) | 編集 |
 疑わしきは被告人の有利に。
 ——それはそうなんだけど、でも、…と、もやもやしています。
 とあるSNSサービス、ならびにそのアプリの話なんですが。

 そのSNSアプリを使った「会話」が逐一「盗聴され」ては「流出」しているこの現状なのに、そのアプリ自体に問題ありという認識を見せるところがないのはなぜなんでしょうね世間様。

 私が、世間様とは意見が合わないのはデフォルトなんで驚きはありませんが、やはりもやもやする。

 そのアプリが登場したばかりのころ、そのあまりの堂々とした「窃盗」手口には驚きました。
 アプリが登録されると、そのスマホにあるアドレス帳、連絡先を勝手に「盗み取り」、ほぼ無差別に「このアプリをダウンロードしてね!」とメールを送信する。

 盗人猛々しいという日本語があるのですが、それを超えているものがある。とまずは仰天しました。
 なんだこれ。堂々と泥棒したうえなんの罪悪感もない、この態度はなんだ、と。

「DLして」とメールがくるくらいで、じっさい勝手にアプリをDLするという、寄生虫のようなところまではいかないのは幸いでした。

 私の連絡先を持っている誰かが、そのアプリをDL、登録したんだなとはわかりましたが、だれのスマホかはわからない。
 これもけっこうもやもやしましたね。おそらく、その本人は、自分のDLしたアプリから、私のところへメールがいったなんて気付いてはいないでしょうから。
 なんというタチの悪いアプリなんだろうか。と。

 その後、さすがにそういうあたり問題視され、セキュリティを管理し、情報漏洩、かってな抜き取り、いたしません、なんてことになりましたが。
 だれが信用するかそんなん

 ——と、私は思ったまま過ごしておりました。
 その後、カルチャースクールでご一緒になったSさんが、某社SEとのことだったので、ひそひそ聞いてみました。
「どうですかねあのアプリ」
 Sさん、即答でした。
「ダメですね」

「ダメですか」
「ダメです。中身は変わっていないはずです」

 無料というのはたしかに魅力でしょう。可処分所得に限りがある中高生では「無料」に惹かれるのは無理もない。
 じっさいそうかどうかは検討せず、ただ、「みんなが使っているなら大丈夫だ」という、なんの根拠もない考えを持つ人も多い。

 そのアプリがあっというまに広まっていくのを見るのは苦いものがありましたが、私に何ができるわけでもない。
 じっさい今だに、お若いかたから、なぜあのアプリを使わないのかと聞かれても、以上のような話はほとんどしていません。

 証拠がないし、——そんなアプリをいれる危険性は、どれだけ説いてもわかっちゃもらえないでしょうから。

 最近の巷(ちまた)の話題の中でも、そのアプリが重大な役目を果たしているのですが、その役目の果たしっぷりを聞くにつけ、あのアプリはヤバイという思いが強まるばかり。
 であるにもかかわらず——世間様は、そのアプリがもたらしたことに「しか」目がいかないらしい。他人の不幸は蜜の味ってか。ひどい話ですわまったく。

 これほど重大な様相をみせているのに、だれも、その危険性に目を向ける気配もない。
 私にはそれが不自然なくらいに思えるのですが——そんな声はかすかにも聞こえてこない。

 無料といわれると飛びつきたくなる気持ちもわからなくはないですが。

 タダほど高いものはない。——というのが、うちの家訓でございまして。

 それがなにを意味するか——、タダであることが「高くつく」だけではなく、どうかすれば、「適正価格」の取引をしなかったがために命さえ奪われることがあるということを、あらためて噛み締めております。

 それにしても。
 この世間様との意見の合わなさって、もうちょっとどうにかならないものかな。(;_;)
 
 
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