モラルの基本
 こういっちゃなんですが、モラルの程度が低い地域なり、集団なりというのはあるもの。
 そういうのが身内だけでわあわあやってるのは、まあ勝手にやっとれと言えるのですが、そのとばっちりがこちらにくるとなると、そうも言っていられない。
  
 そういうとき話題にのぼるのが、「ああいうのはやはり、教育が悪いのではないか。または、十分な教育が行き届いていないからなのではないか」という見方ですね。

 教育は確かに大切ですが、しかし——道徳とか、倫理、「節度」、「公徳」というものはなかなか、明文化はできない。
 というのは、日頃求められるモラルというのは、なんせ日常生活の中のことですから、ある意味「臨機応変」なんですよね。
 こういうことには、このように対応しなさい、と、杓子定規に決めてしまうとかえって融通が利かないってことになる。

 ——モラルとはなにか?


 先日、テレビチャンネルのザッピング中に、NHK BSで放送している「COOL JAPAN」という番組が目に止まりまして。現在日本にいらっしゃる外国の方々が、日本人は気に留めないような「文化」についてディスカッションするんですね。
 そのとき話題は、ゴミの分別についてでした。

 処分するときに分別するのは効率が良くていい、というご意見もありましたが当然反対のご意見もあり。
 ごみを処分する業者とか、担当があるんだから、そういうところに任せればいいので、こちらがいちいちやることじゃない、というご意見。

 ふうんと思ってまたチャンネル変えてザッピングに戻りましたが、これについてはしばらく考えておりました。

 その反対意見を述べた方の国籍はアメリカ。——というときに、またちょっと違うことが思い出されました。
 民主主義(国家)は、本当に価値あるものだろうか。

 なんでしょうか現在では独裁国家よりも民主主義国家の方が「偉い」みたいな価値観が浸透してますが、これ、ちょっと疑ってもいい概念じゃないでしょうかね。
 民主主義のほうが「モラルが高い」というイメージ、無意識のうちにありませんか。私はあります。

 で、本来モラルが高いはずのお国の方が、こういう、公徳心のないことをおっしゃる。
 そのことがちょっとひっかかりまして、
 
 業者さんがいるのは事実だし、最終的にはそういうところにお願いしているのも事実だけれど、そのごみの処理は誰のためかといえば結局は、自分のために「してもらっている」ことでしょう。
 ごみ処理についての「責任」が誰にあるかというのなら、業者さんじゃなくて、自分にあるわけですよね。本質的には。

 本質としては、自分が出したごみは自分で処理するのが筋ってもんです。
 でも、むやみに焼却するのもかえって有害だったりするし、集団としてみるなら個々に処分するのは効率も悪い。だから、じゃあまとめて処分しましょうか、ということになっている。

 自分のことなんですよ。
 それなのに、処分は業者に丸投げでいいじゃない、自分は面倒なことはやりたくない——ってねえ。
 これは、「主権在民」を第一とする民主主義の精神には反している。
 いきなり話が大きくなりましたが、そう思います。(^^;)

 民主主義を標榜するのみならず、それを外国にも「移植」しようというお国の方が、その態度はちょっとマズイんじゃないの? というのが、私の感じたひっかかりだったようです。
 そう思ったときに、かねてから考えていたこと——モラルとは何か、が、少しわかった気がしました。

 当事者意識。

 自分にはそんなのカンケーない、というのの、対極にある意識ですね。
 それは自分のことだ、自分はそこにかかわっている、という意識。

 モラルを持つことの、いちばんの根幹は、「当事者意識」を持つこと。
 そんなの関係ねえ、では、モラルというものを「理解」できないでしょう。
 当事者意識を持つということは、程度に違いこそあれ、責任感を持つ、ということ。

 ずいぶん堅苦しい話になってしまいましたが、でもまあ、そういうことだと思います。
 で、さらに高いモラルというのは、当事者意識、責任感を持ちつつ、誰かのことを思いやって判断する、そのときに得られるものと思います。

 責任を持つというのは、なかなかしんどいこと。
 だから、そこは「お互い様」という気持ちで、お互いに、その重荷を少しずつ思いやり、少しずつ互いに負担し合う。
 モラルを持つ集団、というのは、そういうふうにして形成される。そう思います。

 困ったときはお互い様、相身互い、——そう言い合うことが、人が生きのびるための、知恵だったはず。

 思うことはここから複雑に広がりすぎたのでいちいち書きませんが、ともあれ。
 モラルとはどういうことだろうか? と考えてきたことの、自分なりの結論が得られたのは嬉しいことでした。

 それがどこまで実現できるだろうかとかそーゆーことは考えませんとりあえず。
 考えると熱が出そうなんで。(^^;)
 
 
 
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