ネタバレOK派、否定派
2015年12月02日 (水) | 編集 |
 謎がひとつ、解けた気がする。

「ネタバレOKな人とNGな人」その違いは記憶能力のタイプにあった!
togetter まとめ
http://togetter.com/li/906768

 人間関係を破壊することさえある「ネタバレ」。

 嫌がる人は本当にいやがって、雑誌新聞の書評にすら苦情を述べる。
 もちろん書評を書いている人だってあからさまなネタバレはしませんが、ただ、その本のキモがどこにあるかについて、まっっったく触れずに済ませることもほぼ不可能でしょう。
 それがいやなら批評なんか読むなよ、というのが私の思うところではあります。

 ネタバレ、気にしないんで。
 図書館でエラリークイーンの本を借りてきたら、本のカバーの折り返しにある、登場人物紹介のところで、ある人物名に丸をつけて余白へひっぱっていって、「犯人」と書いてあったときも、は?! とは思ったものの薄く笑ってそのまま読んだし。

 記憶力が薄弱なので、たとえ読む前に、誰が犯人か聞いていても、読んでいる最中には忘れてますねたいてい。
 頭が悪くてよかったわー。(^^;) と思える貴重な(?)メリットかなこれ。

 ということで私自身はネタバレまったく気にしないので、逆に、神経質にピリピリしている、ネタバレするな派の「気持ち」が、理解できない。これは困ったことでした。

 誰だって好き好んでひとさまからご不興を——そのまま絶交を申し渡されるほどのご不興を買いたいわけはございません。
 気をつけたいけど、どうもうっかりする、というのでこちらまで変にピリピリしてきたりして。(^^;)

 愛煙家と嫌煙家みたいなもんなのかな、と最近ではすっかりあきらめておりましたが。

 ことの真偽はどうあれ、この「まとめ」には、なるほど! とうなずけるものがありました。

 ネタバレOKは「意味記憶」。
 そのエピソードに出会ったときにどう感じたかよりも、その意味や、構成、小説等であれば伝えようとしているものについての考察等を、自分なりに作って組み上げていく。
 初見、というのはスタートであるに過ぎないんですね。

 ネタバレ否定派は「感情記憶」。
 そのエピソードに出会ったとき「なにを感じたか」、その「感情」こそが問題なんですね。
 
 自分が何を感じたか。

 なるほど。

 初見時に強い感情がないことはありませんが、ただ、そこに「こだわらない」のは確かですね。

 感情は感情でいいけど、自分が何をどう感じたかよりも、そこにある構成とか製作者の意図とか、その意図を伝えるためにどんな工夫がされているのか、——そんなことを、まるで機械好きが好きな機械を分解して中身を知りたがるように、興味を持つ。

 ネタバレ否定派には、
「大どんでん返しが目玉になってる映画でさ、映画を見るまえ(で、かつ、すでにチケットは購入・決済後)に、そのどんでん返しを聞いたらどう思うの?!」
 などと詰め寄られたことがありまして。
 彼女にしてみれば、さあどうだ、というところだったようですが、——
「ああそうなんだ、と思って、そのクライマックスを楽しみにする」
 と答えたらもう口をきいてくれませんでした。(^^;)

 どんでん返しというのもなかなかたいへんなもので、それまでのエピソードをひっくり返せばいいってもんじゃない。
 ひっくり返したときに矛盾や齟齬があっては意味がないので(そりゃそうよ)、伏線の張り方もかなり巧妙にしなければならない。
 そういうのを「見る」ことが面白いので、どんでん返しがあるか否かが問題ではない、とも言えるなー。

 ただ、今回ご紹介の説が「正解」ということではない、とは、念を押しておきますね。
 そういう説があったよ、ということと、私にはいままでどうにも謎だったことが、ああそういうことかなと思えましたよ、と。
 なによりも「そのときの感情」を大事にする、といわれて、あーなるほどねー。と、やっといくらか、「見えた」気がします。

 なるほどねえ。
 感情の記憶か〜。

 そんならそうと言ってくれればいいのに、と思うけど、でも、「自分にとってあまりに当たり前のこと」って、ひとさまに説明するのは並大抵のことじゃないですから、しょーがないですね。(^^;)

 感情の記憶。
 なにも初見にこだわらなくたって、2度目のとき、3度目のとき、それぞれに感じることってあるじゃない。そっちは大事にしないのかな? どうでもいいこと?
 映画「攻殻機動隊」なんて、3度目でやっと物語の筋書き、プロットを理解し、4度目でやっとやっと、登場人物に感情移入するだけの余裕ができましたよ。初見なんて「???????」だけでおわって感情どころじゃなかったですよ。(^^;)
 初見は、私にとっては、スタートの号砲を聞いた、それだけのことかもしれない。



 ひとつ思い出したので余談。
 その昔——いろんなこと、あらゆることの「お初」にこだわる知人がおりまして。
 ちょっと不気味に思うくらいだったんだけど、ああいうひとは「感情の記憶」をなんどでも反芻したいし、「再現」したいんだろうなあ……。(うう。やっぱりちょっと不気味;;)
 
 
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