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2015.11.08 (Sun)

割れ鍋に綴じ蓋・理論

 本日、立冬でございます。
 いよいよ冬になりましたか…。

 起きたときには暖かい雨の朝だと思ったんですが、だんだん、なんとなく、空気の冷たさを感じるようになってきました。
 お日様が出ていないので気温が上がらないせいもあるのでしょうか。

        ●

 ツイッターでフォローさせてもらっている先に、ときどき、焦れたようすで男女関係のツイートをぽつりと流してくる方がいらっしゃいまして。
 ふだんはお仕事関係のツイートなのですがたまに——なにかあったんだろうか? と思うような、ちょっとばかり毒のあるツイートがあるんですよね。

 今回おやと思ったものも、そのツイートを引用しようかと思いましたが、たぶん私が書くことはそれに対しては批判に近いことになると思うので、やめておきます;;
 概要がわかればいいだけだから、引用する必要もない。

 ツイート主さまはおそらくは男性で、まだお年も(私から見れば)お若いんじゃないかと思われます。
 ときどき、「ちゃんとした男を選ばない(バカな)女」に対する、嘆きとも皮肉とも怒りとも軽蔑ともとれることを、ぽつりとおっしゃる。

 そのツイート文面から考えると、ご自身が好きな女性になかなか気持ちが通じないということよりも、ご友人なのかあるいはお身内のかたになるか、わりと身近な女性の、交際相手の男性に問題あることが多くて、なんであんなのにばっかり引っかかるんだろうかという、そんな憤りなのかな——という印象を受けます。

 そのこともけっこう興味深く拝見しているのですがともあれ。
 今回、おやスゴイことをおっしゃる、と思いましたのは。

「相手が浮気性であることを見抜けず、そんな奴ばかりを好きになる。なんで中身で選ばないのか」

 なぜこれが「スゴイ」かというと、よーするに、中身には自信がある、という解釈になるからです。
 おっしゃることを補足しつつ要約しますと、
「女性は外見だけで男を選ぶ。モテる男は浮気性が多い。女性はそんな少数の男を大勢で取り合っている。たいていの(モテない)男性の多くは浮気性ではない。外見ではなく中身で選べ」
 ということのようです。

 古来「男は顔ではない」などとも言ってきたようですが、………そうかなあ、外見にはべつにこだわらないけど、だからって、中身で選ぶともっと悲惨じゃね?
 ——などとまた大顰蹙を買うことを思ってみたり。(^^;)

 そんなに「中身」とやら、すばらしい人が多いもんでしょうか?
 あるいはそんなに大袈裟な意味ではなく、たんに、モテる故に浮気性のどうしようもない男よりは、こちらは誠実でいい男揃いだよ、という意味かもしれませんね。

 中身になら自信がある? それはすごいな。
 私はそちらに「も」自信なんかないからな〜。(^^;)
 中身には自信ありますといわれると、へえ、すごいですねと思います。

 古来、日本には、割れ鍋に綴じ蓋、という言葉がありまして。大辞泉によれば、

「破れ鍋にもふさわしい蓋があるように,どんな人にも相応の配偶者があること。
 また,配偶者は身分相応の者がよいことのたとえ」



 もちろん数のなかには、あれはもうほんとにどうしようもないなという場合もありますが、パートナーはその人と同じくらいのレベル、というのは、だいたい当たっているようです。
 つまりはパートナーについての悪口って自分にも当てはまるわけですよ。
 そのパートナーさんがいかにバカでつまらなくてひどい男/女であるかを話すのはけっこうですが、聞いている私としては、「じゃ、そんなツマラナイ奴といっしょにいるアンタはなんなの?」と思わざるを得ない。

 そんなわけで、ノロケ話は好きですが、そのいっぽうではパートナーの悪口は、基本的には受けつけないことにしております。(^^;)

 浮気性の、見てくれはよい男性をばかり好きになる女性、についてとなりますと。
 割れ鍋に綴じ蓋理論でいくなら、もし、問題ある男性にばかりひっかかる女性がいるなら、彼女もまた、同様の問題を内在させている可能性が高い、ということになりますね。
 中身で勝負できるほどの人なら、やはり中身がすばらしい人と、いずれご縁があるはず。

 中身がすばらしい自分がモテないのは、中身で判断しないあいつらが悪い、という発想だけは、おやめになったほうがよろしいかと。(^^;)
 なにごとも、他人のせいにしていると、いろいろものを見誤ってしまいますので。

 他方、そういう男にばかりひっかかる女性に対してはどうしたらいいのか、というのは。
 難しいですね。やはりご本人に、こういうことはやめるべきだなという自覚ができないと、他人からはどうにも。
 説教すればするほど嫌われるだけですし…。うーん;;

 ちなみに。
 女性によくモテる殿方に対する見解として私の最大のお気に入りは、塩野七生さんがインタビューでおっしゃったことです。

 ユリウス=カエサルはそりゃもう、たいへんな艶福家(えんぷくか)だったという話がでたときに、インタビュアの女性が、そういう浮気な男性は困りますよね、ということをいったところ、さすが塩野先生、一刀両断でした。

あなたね、『いい男』というのは公共財ですよ。みんなのものなの。自分一人のものにしようなんてダメ

 インタビュアさんが、そうですか、といって絶句していたのは気の毒でしたが、私はもう笑い転げてました。

 これ、気に入ってます、「いい男は公共財」。
 逆に言うと、それだけ、いい男は希少ということでもありますが——まあ、カエサルレベルはそれこそ、千年にひとりくらい?
 希少すぎる(笑) 博物館いきだ(笑)

 浮気については、脳みその構造が単純でなにごともシングルタスクな私には想像できない世界ですからノーコメント。
 
 モテる条件を外見のことにだけ求める人が多いようですが。
 私の見ますところ、モテるかどうかは、外見のことよりも、人間に対してマメかどうかのほうが大きいようですよ。
 人の顔や名前はさっと覚えて忘れない、自己アピール上手、フォロー万全、気遣い万全、連絡はこまめにいれる、というように。

 じっさい、外見の条件はお世辞にも恵まれているとはいえないけどモテるという人を知ってますが、彼がモテる秘訣はそういうことでした。
 良くも悪くも、「人」に対してマメであること。
 そのマメさが同性だけ、あるいは異性だけというのでは、ちょっと厳しい。「人」全般にマメであること。
 面白いもんですね。

 サマセット・モームの「女ごころ」はそのへん、よく捉えていると思います。
 中身の良さなら自信ありますというかたでも、こちらは参考になるのではないでしょうか。



 ただ、あの小説を読んで、女はバカだなと思うようではやはり「中身が良い」とは言い難い。
 もしそう思ってしまったら——「中身」を点検し直すか、すっぱり諦めるかしたほうがいいかも——って、これは大きなお世話でした。すみません。(^^;)
 
 
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