ひとり飲食


 私もわりあいとひとりでどこかへ出かけることには抵抗ない方で、ひとりで飲食するのも平気なほう。
 というより、そのほうが気楽でいいと思うタイプなので、このツイート主さまのお気持ち、わかるな〜と思いながら拝読。

 基本的に私は他人に対して「壁」を作るのが得意なので、こういう不愉快な目にはあんまり遭いません。たぶんもう、「こっちくるなオーラ」がすごい勢いで出てるタイプなんでしょう。(^^;)
 しかしそういう人間ですら、意味不明になれなれしいオジさんに話しかけられて閉口した経験があるんだから、図々しい人にはかなわない。

 この場合のキーワードは「ひとりは寂しいじゃん」でございますね。
 
 思うことは3つ。
 まずは、ひとりでいることは本当に寂しいのか? ということ。

 もうひとつは、
 かりに寂しいものだとして、なぜ、寂しいままではいけないというのか?
 寂しいことは「悪いこと」なのか?

 3つめは、「男性ひとりでいるのは『渋い』が、女性ひとりは『寂しい』」扱いされるのも不思議ですね。なんの刷り込みなんですかねこれ。(^^;)

 ひとりは寂しいじゃん、というけれども、どんな存在も究極的にはひとり、というか、ひとつでしかありませんて。
 どんな人間も存在も、最後の瞬間にはひとりでしかない。
 いいとか悪いとかじゃなくて、存在するとは、そういうこと。そんだけ。

 私の思うところ、そういうわけですから、ひとりが寂しいのは当たり前のこと。
 むしろ、誰かがいるにもかかわらず寂しいと感じることは、——こちらのほうが厳しい。
 ひとりが寂しいのは、寂しいなあ、といっていればいいんだけど、だれかがそばにいるのに寂しいときというのは、もうどうにもならない。その寂しさの元凶が目の前にいて、しかも退いてくれない、ってねえ。つらいですよこれは。

 自分自身を友とするなら、孤独はなにも「つらい」ものではない。
 ツイート主さまもまた、ひとりで飲食する「楽しみ」を、本当に楽しんでいるタイプなんでしょうね。

 それを「寂しいじゃん」と決めつける横柄さ、しかも「寂しさをなくしてあげる」という親切なふりをした押し付け。
 ようは寂しいのはそのオッサンのほうであり、それを他人に投影したうえ、おまえ何とかしろとはなにごとか。

 こういうオッサンにここまで絡まれたことはないのですが類似経験はあるので、あるわー、とうなずきながら読んでました。

 それでふと、ひょんなことからちょっと興味深いエッセイに行き当たりまして。
 こちらの筆者は、むしろ、女性のひとり飲みをご推奨という立場だそうで、へーえ、と。(^^)

 ひとり飲食の楽しさを理解して、邪魔しないでくれる殿方がいるというのは心強い。

 オールアバウト、ウイスキー&バー ガイドの、達磨 信さん。
 http://allabout.co.jp/gm/gp/830/profile/

 検索したさきに現れた記事でしたが、なるほどなー、と。

オールアバウト/ウイスキー&バー
 男は読むな!いい女に贈る記事 
 第18回 バーが守りきれない、女性客とは

http://allabout.co.jp/gm/gc/220434/

 エッセイ中に登場する、バーテンダーさんのお話で、女性ひとり客がきたときの対応、心遣い、どういう席に案内するかの判断を聞いて、なるほど、と。
 いわれてみるとそういう気遣いのある席へ、案内してもらえることは多いようだなと思いまして。(お店の混み方次第では限界もありましょうが)

 社会人になって間もないころ、カクテルが面白くなって通ったバーのマスターには、……私はずいぶん危なっかしいタイプに見えたんでしょうか、ずいぶんあれこれ「護身術」を指南してもらいましたが、思い返せば符号することが多くて、なるほどなあ、と。

 あのマスターにしろ、ここで登場するバーテンダーさんにしろ、心配りがすてきだなと思います。
 ああいうご職業の殿方にはモテる人が多いようですが、もっともなことなんだな、と。

 ここで、「やさしい」からモテるのであろうと思った方。それはまだちょっと甘い。
 やさしさも目配り心配りも、押し付けがましいものになるようでは逆効果。

 たぶん、相手に気づかれないほどさりげなくできるためには——「相手を尊重する」気持ちも必要になるんでしょう。
 
 上記ご紹介の、気配り上手のバーテンダーさんでも、どうにもならない女性のお話には——もちろん相手は客だからということもあるけど、でも、その人の自主性といったものには踏み込まない、尊重、という気配があるようです。

 内心ではマイッタなー、と迷惑に思っていても。(^^;)
 こういうことがあるから、気配りしてもらえることに感謝しつつ、されっぱなしで終わらないでこちらも相応に、仁義を守るということが大事なんだと思います。はい。
 それがどんなものでも人間同士のかかわりなら、一方通行はありえないし、やっちゃならないことでもある、と思います。

 尊重されるというのはありがたいことであると同時に、じつはけっこう厳しいことでもありますね。
 でも、責任感というのは、そういうところから自覚されていくんだろうな。
 
 まあなんにしろ、女性ひとり=寂しい という図式が、社会の中で薄れていくことを私も希望します。
 こちらとしては、ひとり飲食の楽しみを許して見守ってもくれている、目には見えないそのやさしさに、今後なおいっそう、感謝して参る所存でございます。(-人-)
 
 
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