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2006.12.31 (Sun)

拍手御礼

 拍手くださいました方、ありがとうございました。(^^)
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10:53  |  拍手/コメントお返事  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2006.12.31 (Sun)

ありがとうございました。

 そんなわけで、2006年、平成18年も本日で満了となりますね。

 昨日はコミケでした。ご参加の皆様、お疲れ様でした。(^^)
「びいんず」様にうちの在庫もご厄介になっておりましたが、お立ち寄りくださいました皆様、ありがとうございました。m(_ _)m
 「花筺2」が午前中で完売したとメールが来たときはうろたえましたが;; 在庫はまだございますので――通販も承っておりますし、イベントでは、またびいんず様でご厄介になると思いますので。(他力本願…)
 ぎいちゃんには足を向けて寝られません…ありがとうございます。m(_ _)m

 さて。
 そんなわけで明日はもう「来年」ですね。
 来し方を顧みれば………あー…、まあまあの1年でしたかね。日々是好日(にちにち・これ・こうじつ)ってヤツですね。なにごともない有り難さ。
 過去には、なにごともありまくった、すんげえ年もあったので、実感ですこれは。ホントに。
 
 私の知人で、人の顔を見れば「なにかいいことない?」「なにか楽しいことない?」という人がいるのですが………。“いいこと”も楽しいことも、そりゃ、自分で見つけるものだろうと思います。(^^;)
 私にとって楽しいことも、その人にとって楽しいこととは限らないので(じっさい、趣味は合わない…)、ほんとに、たまに、もうお手上げ気分になっていたりして。(^^ゞ

 これといったこともない、平凡な日々、というもの、それだけで幸せなんだよねえ…。
 いいことも楽しいことも、そういう何気ない場所に、ちゃんとあるものだと思います。はい。

 それを思うと、今年はよい1年でありました。

 私自身はまあ、好き勝手なことをやりとおした、という気がしております。皆様には、最後までお見捨てなくおつき合いいただき、本当にありがとうございました。m(_ _)m
 来る年は、またどうなりますか……。腹の底から皆様の日々是好日を祈り、世界平和を祈ります。

 ということで。
 どうぞ皆様、よいお年を。
 今年も一年、本当にありがとうございました。m(_ _)m
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2006.12.30 (Sat)

「Bed Time Story」

 拍手、ぽちっと下さいました方、ありがとうございます。(^^)
 寒いですね~。皆様、どうぞ体調にお気をつけて。年末ってつい、「年内に」というキーワードで無理しちゃったりしますから。

 ということで。
 本日はコミケ2日目、ミラージュは今日ですね。
 ……あんまり関係ないかもしれませんが、――あんまりどころか、きっぱり関係はないと思うのですが、……そんなわけで「Bed Time Story」をアップしました。
「施餓鬼」の後日譚というような位置付けです。
 これも AR Team の塩野谷ぼんこ様にイラストをいただき、それをもとにイメージして書いたものです。副題「正しいベッドの使い方」――というのは冗談ですが。(^^ゞ
 穏やかな、静かな、そんな時間を過ごしているイメージのふたりです。

「施餓鬼」の補足的に。――高耶さんのために頑張っている直江さんを、ありがたくも思い、いたわりたいけれど、下手に慰めるのは違う、と、ひっそり吐息を漏らす高耶さんでした。

 ちなみに、――マドンナの「Bed Time Story」とは無関係です。(^^;) いえ、わりと好きな曲ではあるのですが。
 本のタイトルそのものは、Bed Time Talesということで、ちょっと古めかしい単語にしていますが、これは本当は「お伽話」的なものにしたかった気持ちの表れでした。
 気持ちだけ。(^^ゞ
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2006.12.29 (Fri)

ちょこっとお知らせ♪

ちょこっとお知らせ。
明日のコミケですが、「びいんず」様(東、セ-42a)、新刊、無事、発行されるようです。
わ~い♪
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15:23  |  お知らせ  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2006.12.29 (Fri)

さて大掃除

 拍手くださいました方、いつもありがとうございます。m(_ _)m
 昨日は夜…何時頃でしたか、メンテナンスだとかでちょっと接続できなかったんですが、今朝みたら復旧しててよかったです。

 ということで、今日明日は掃除、頑張らないと~。
 幸いにして(寒いけど)お天気はいいので。

 昨夜は、小田和正さんの「クリスマスの約束」を途中まで見てました。……すみません、12時すぎたところで寝てしまいました; あとは録画を。
 それにしても規模もおおきく、ゲストも多彩になり、すごいなあ、としみじみしてしまいました。
 「クリスマスの約束」最初にやったのって何年前になりますかね…。最初の年、次の年くらいまではじ~つにこじんまりしてましたね。放送時間も1時間くらいだったと思いますし、ゲストなんか、最初は来てくれなかったらしいですからね。
 小田さんが手紙などでお誘いしても、どういうことで警戒するのかわかりませんが「様子見」されていたというか。で、じっさいのオンエアを見て、手紙をくれたのがミスチルの桜井さんで…という話を聞いたのが、もう何年か前になると思いますが。
 それでもぽちぽちゲストが来てくれるようになって、昨年の「月曜組曲」で大幅に認知されたような恰好になり……今年はたいへん賑々しい、という印象でした。
 継続は力なり、ということなのかと思って、感慨深く見ておりました。

 昨日のゲストのひとり、松たか子さんが、小田さんについて、「これだけファンの方に温かく接する方なんだなあと…」というような発言をしていらっしゃいましたが、思わず、「いえ、昔はもっと淡白でした」とひとりごとが。(^^;)
 べつに冷たい、というんじゃなかったですが、………こんばんは、オフコースです、と言ったきり。でしたよ昔は。
 でも。いまにして思うと、たしかにブアイソじゃあったけれども、だからって「冷たい」という印象もなかったし、盛り上がるところは盛り上がってましたから、………あれは、やっぱり小田さんも若かったのだなあ、と思います。

 ことに、――7年前くらいですか、小田さんが、雨の高速道路で事故って大怪我を負ったとき、……あのへんが、ひとつの境目になったのでは、と、私は拝見しております。
 九死に一生、という体験と、同時に、小田さん自身が想像してなかったほどの、多くの人から寄せられた言葉や気持ちというものが、小田さんにとっても、大きな契機になったのかな、と。

 なんだかいろんなことを思いながら(途中までですが)見てました。

 にしても……小田さんの声ってやっぱりミラクルヴォイスですよねえ;;
 故・尾崎豊さんの名曲「I Love You」を歌ったとき、……はっ。しまった、歌詞は書けないんだった;;(←著作権の問題)え、えと、あの、サビのところでファルセット(仮声、裏声)になるところ、ありますよね。
 ……小田さん、そのままの声でいきました……;; すげえ;;

 いまここまで書いてつくづく思った。
 歌の、歌詞の、ほんの一部分を書くくらい、認めてくれたっていいんじゃないですかJASRAC。作詞者の名前を出せば「引用」を認めるとか。
 まったく、話をするのに不便だったらありゃしない
(ブログは、法律上では“書籍物”の扱いになるとかで、ウルサイこと言い出したらほんとにウルサイのです)
 最近この著作権の話については、腹たつことが多いですわ。そりゃ中国みたいな海賊版天国は困るけど、ちょっとやり過ぎなんじゃないですかね。
(話が思わぬ方へ飛び火する……)
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10:48  |  身辺雑記  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2006.12.28 (Thu)

年末近況

 「ロープ」で頭をいっぱいにしているうちに、気がつくともう仕事納め。
 私めはようやくお腹の調子も持ち直し……正月に間に合ってよかったな~と思っているところです。

 明日からコミケですね。
 もう今日からお出かけというかたもいらっしゃるでしょうか。……なんだか明日はいきなり気温が平年並みを下回るとかいう予報ですが;; せめてお天気がいいといいな。

 ミラージュは30日ですね。東地区、セ-42aの「びいんず」様にて、うちの在庫もおいていただいております。
 ……「びいんず」様は新刊……どうだったろうか……。

 私の方は、なにせいままでまともに動けなかったので、明日明後日は大掃除に励みます; 例年だと、12月にはいったところで「小掃除」を積み重ねていくのですが、今年はそれができなかったので。
 今年は私、祖母の喪中ということで正月準備は例年よりも少ないのですが、掃除くらいはしないとな~、ということで。(^^;)

 私の方はもうひとつ、年内に「Bed Time Story」をアップしたいと思います。
 
 コミケにお出かけの皆様、どうぞ楽しんできてくださいね♪
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22:10  |  身辺雑記  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2006.12.28 (Thu)

「ロープ」考・3「リスク」

 拍手ぽちっとくださいました方、ありがとうございました。m(_ _)m

       ●

 今日で「ロープ」の話も終わりにできると思います。(^^;) ……すみません、ここ1週間、熱にうかされたようにロープロープで;;

 で。
 いちばん最初、「ロープ」考・序で言っていたことについて、まとめとして考えてみますと。
 今回のお芝居。芝居としては非常にリスキーだな、と思いました。
 というのは、じっさいに現実にあったこと、ベトナム戦争の話を「そのまま」持ち込んでいるから。
 フィクションがフィクションとして成立するには、これはほんとに危険なことだと思います。じっさいにあったことをそのまま持ち込むというのは、ある意味では「わかりやすい」やり方ではあるのですが、特に今回のような話題だと――政治的なものが持ち込まれてしまう危険性がある。(じっさい、日経新聞なんか、ひじょーに嬉しそうに“反米”で読んでましたよ…ええ)

 これは私見ですが、芸術は、政治「ごとき」に関わっていてはならない、と思うのです。芸術というのはなんにしても「天上」へ向かうものであり、政治というのは人間の俗世の汚濁そのものなので、……いっちゃなんだが、政治ごときに関わっている芸術は、すでに芸術ではなくなる。そう思います。(過去、映画なり絵画なり音楽――歌なりが、プロパガンダの道具として使われ、“汚された”例を、私どももよく知っているはずです)
(ま、プロパガンダじゃなくても、たとえばちょっと昔のプロテストソング、メッセージソングなんていうのは、私はどうも、生臭くて好きになれません)(何かを訴えることが目的なので、歌としていいか悪いかは問題ではない、というのなら、それはそれでけっこうですが)

 ということで。
 野田さんは、今回、この「現実」をそのまま芝居の中に持ち込んだ理由について、
この言葉を読んだときに、僕が感じたことを埋もれさせることなく、人に聞かせておこうと思った動機があるから。絶対に、その言葉は届けなくてはいけないし、そのためには、ただ刺激的な演出に走ってしまわないようにしている
 
 野田さんが人に聞かせたいと思った動機は、果たして政治的なものなのか? と考えたとき。
 そしてまた、あの芝居が、暴力と熱狂とを、どう描いていたかを考えたとき。
 私は、政治「ごとき」のレベルでその言葉を聞くのは、作者の意図からは外れる。そう判断しました。

 芸術とは本来は、天に向かっていくもの、だと私は信じます。芸能はどの国でもどの民族でも、その興りは「神」「天」へ捧げられるものでした。
 音楽は、それ自身が天上のものと化しますが、文学というのは、地べたを這いつくばっている人間が、地べたを這いつくばりながらも天を見上げて手を差し出す、天への賛美であったり、切ない訴えであったり、「祈り」であったりするものだと思います。
 
 「現実」である上に、現実の中でももっとも汚濁に塗れた「政治」にかかわってしまうかもしれない言葉を、野田さんは、天へ向かう芸能であるべき芝居のなかに持ち込んでしまった。
 ――これが、今回、非常にリスキーだと私が感じた理由です。

 持ちこんでしまって――どうだったか、というと。
 私は、「ロープ」は、あやういバランスの上で、ちゃんと“芝居”になっている、と思いました。
 それは私の受け止め方の問題かもしれません。そこはわかっておりますが。(^^ゞ

 ただ、「タマシイ」という、細いけれども美しい光のような人物が描かれたことと、最後の(藤原竜也さん演じる)ノブナガの言葉は人間の「祈り」そのものであることから。
 政治的なメッセージではなく、文学の本質である「人間」そのものについて訴えている、芝居になってくれた、と私は思いました。
 野田さんはそんなわけで、このお芝居のテーマの「暴力」を――少なくとも、ある程度の距離感を持って描けたのではないかと、私は思っております。
 難しいことだと思うんですが………さすがだなあ、と、そう思います。
 野田さんのお芝居にしては、非常に強いメッセージ性があるのは確かですよね。………野田さんの芝居らしい軽快さを期待していた人には、アレ? というところはあったでしょうねえ。(^^;)

 最初に書くつもりだったのに最後になってしまいましたが。
 そんなわけで、純情なんだかひねているんだか、ちょっと複雑だった主人公「ノブナガ」を演じた藤原竜也さんは、さすがの存在感でした。……あの声。この間も言いましたがほんとに腰が抜けるかと思った。
 舞台と言えども、録画録音として、機械を通してしまうと、人の声が持っている波動みたいなものは消されてしまうんですねえ。残念だなあ。(--;)
 まあ、そこが、「生」の舞台のいいところだから、仕方ないでしょうけど。

 あと、不本意ながらヒール(悪役)をやっていて、でも本当は人に愛されたいと思っているプロレスラー“グレイト今川”役の宇梶剛士さんが、これがまた、ホントに可愛いと言うか、どうにも憎めない、すてきなヒールでした。

 これにて「ロープ」のお話も終了でございます。
 お退屈さまでございました。m(_ _)m

 ………しかしまあ、これでもまだ、観劇後の夜、脳内ぐるぐるだった思考を語り尽くしてはいない、というあたり。
 自分でも、無駄なエネルギーを燃やしてるなあと思います。(^^;)
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2006.12.27 (Wed)

拍手御礼

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2006.12.27 (Wed)

「ロープ」考・2「熱狂」

 熱狂する大衆の、理性をなくした暴走の例は、歴史を見れば枚挙に遑(いとま)がありませんですね。
 スケール小さめでいうならサッカーのサポーター。
 歴史のなかでシャレにならないところでは、ヨーロッパやアメリカの魔女狩り。

 サッカーについては。
 日本ではまださほどでもないと申せましょうが……、'98年フランスW杯の予選ときは、古いファンとしてはすでに、「やだなあ」と思いました。
 予選でなかなか勝てないなか、選手の乗るバスに投げつけられた生卵。
 そして、立派に本戦初出場を果たしたのに、帰国した選手に水をかけた××もいましたね。

 今年のW杯についていうなら、ネットにあふれかえった、心無い人々の言葉。信じられない暴言。マスコミの馬鹿さ加減(これはいつもだけど)。――ジーコ監督(当時)に「謝罪」を求めたという記者に、私は個人的には、どういう根拠があって謝罪など求めたのか、説明を求めたいくらいでした。そりゃ、責任はとってもらうのは当然だが、「謝罪を求める」? どんな権利があって? 記者って、あるいはサポーターってそんなにおエライの? そもそも、サッカーってそんなに大事なこと?
 冷静さを失った、あの大衆の熱狂の気持ち悪さ。

 サッカーを好きでそれに没頭すること自体は、べつに悪いことではない。
 が、よくわからない熱狂のなかで理性を失い、自分を見失い、殺人さえも肯定してしまう(日本じゃ“まだ”ないですが、南米某国では選手が“ファン”に殺害された例があります)。

 気がつくとそんな渦の中にいる。だれが言い出したのか仕掛けたのかもわからない。ただ、この熱狂が暴走すると、もはや、少数の理性ある人々にはどうにもならない事態になる。
 そこのあたりを、我々はもっと、臆病なくらい、恐れてもいいんだと思いました。「羹に懲りて膾を吹く」必要はないですが。

 なにかに熱くなるのは必ずしも悪いことではないが、そこで脳みそ沸騰しちゃって、自分がなにをやっているのかもわからなくなる、――これが、「自分との距離を見失った」状況なんでしょうね。
 そういう状況に呑み込まれているひとに「ちょっと落ち着いてくださいよ」というと、血走った目で睨みつけられ、それこそ殺されちゃったりするんですね……。
 どーにかならないものなのかと思うけれども、どうにもならないんですねこれが。
 それゆえに――私らは、頭の片隅にその恐ろしさをおいて、怖れていないとならない。「距離」を忘れないようにしないといけない。
 ということを思いました、「ロープ」。
 
 プロレスの八百長試合が、半殺しになり、ヒト殺しになり、「戦争」にまでなだれこむ。――その「熱狂」は、この芝居では、「テレビの視聴者」に求められると思います。
 仕掛けているのは直接にはテレビ局の社長、ということになりますが、試合内容を過激にすればするほど視聴率がのびる、つまり多くの人が見る。さらに多くの人に見てもらうために、さらに過激さを求める。
 もしここで、大勢の人が、「そんな野蛮なもの」といって嫌悪感を示し、テレビを見なければどうでしょうか。過激にしても意味がないのだから、もっと過激になどと仕掛けることはなくなります。となれば当然、あのレスラーたちは人殺しも「戦争」も、せずに済む。

 視聴者――大衆。この正体のない、実体のない、けれども「存在」しているもの。
 まるで化け物です。
 しかし、そういって見ている自分こそが、その化け物なのだということを、我々は知っておいていい。

 このお芝居を、単なる「反米」というレベルで「しか」見ない、そういう見方に私が反対するのは、あなた、そんな見方じゃ、あなたもあの気持ちの悪い「視聴者」そのものになっちゃいますよ、と思うからです。
 なぜだろう。――どうして自分を“置換”してみたり、考えたりってことを、あまりしないんだろう。
 ただ、反米、という、自分の感情にだけ重ね合わせて、そうだそうだとうなずいているのか。

 私にはこの「ロープ」で見るべきは反米ではなくて、ああいう気持ち悪い暴力を引き起こさせるのは、正体も実体もない大衆の熱狂だ、という点ではないのか、と思うんですけど。

 なるほど、人殺しも戦争も「悪」でしょう。
 人殺しや戦争が悪だというのなら、じっさいに手を下していなくても、テレビの向うで、もっとやれもっとやれと囃し、レスラーたちをけしかけ、興奮し、熱狂している「視聴者」も、悪なのではないでしょうか。
 私はこの「ロープ」という芝居は、芝居としては、野田さんがあれほどのリスクを冒している芝居なのだから、表層的なところを突き抜け、そこまで見るべきじゃないかと思いました。


 じつは「ロープ」のパンフレットでは、野田さんが、(私から見ると)象徴的なことを話していらっしゃいます。
 韓国で「赤鬼」をやったときに、若い女の子に「なぜ船の上で赤鬼を殺して食べなかったのか? そのほうが怖いのに」と言われたんだそうです。
人が人を殺すとか、人を食べるということを、そういう感覚でしか捉えられなくなっている。何でも、刺激、刺激で……
 この「ロープ」も、「ただのホラー」として捉えている人が、やっぱりいるのでしょうか。
 ――文学でも演劇でも。
 自分をそこに投げ出して考えてみる(感情移入ではなく、“追体験”する)、という人が減っているのだとしたら。
 大衆の熱狂に殺される日も、実はそう遠くないのかな。
 そんなふうにも思います。

 ……ああ。永井豪さんの「デビルマン」を思い出すなあ……。
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2006.12.26 (Tue)

拍手御礼

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2006.12.26 (Tue)

「施餓鬼」

 クリスマスだというのにな~んもできない今年になってしまいました。
 そんなわけで昨夜、せめて、ということでひとつ、小説部屋にアップしました。
「施餓鬼」。
 鳴海様にイラストをいただき(というか、例によって強奪)、そのイラストをもとにイメージして書いたものでした。(まさに妄想のかたまり…/笑)
 直江を背後からやさしく抱き締める……という構図が、鼻血ものでした;;

「Bed Time Tales2」は、私にしたら空前絶後の贅沢なことをしておりまして、あともうひとつ、塩野谷ぼんこ様にもイラストをいただいて、こちらも、それをもとにひとつ書いておりました。またそちらも素敵でして~♪(イラストが)
 またそちらも近日中にアップしたいです。
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2006.12.25 (Mon)

「ロープ」考・1「実話」

 拍手くださいました方、ありがとうございました。m(_ _)m

 いただいてきた薬が昨日で終わったんですが、今朝はやっぱりな~んとなくお腹の具合があやしいので(こうなっちゃうと完治というのはなかなかね~)、今日はまた病院へいってきます…。
 皆様もどうぞお気をつけて。ノロじゃなくても、この風邪はヤバいです……。

      ●

今回、もろにネタバレになっておりますので、万が一、これから「ロープ」を見に行くのだ、という方、もしくはその戯曲はこれから読むのだ、という方、ご注意下さいませ。ネタバレOKと言う方、どうぞそのままお進み下さい。m(_ _)m

 このお芝居のテーマは、「暴力」。
 最初はわかりきった、ストーリーのある(つまりは八百長)プロレスの試合のはずだったのに、試合中、プロレスラーがシャレにならなく負傷する「暴力」になってしまう。
 それが、のぞき見趣味のテレビに(偶然に近いといいながらも)映されると、視聴率がはねあがり、もっと視聴率をとるために、もっと過激に、より暴力的に…とエスカレートしていき、「半殺し」が「ヒト殺し」になり、………さらに刺激を求めた結果、「戦争」になっていく。

 野田さんのお芝居ではよくあるのですが、べつの時空間がここで物語のなかに融合してくる。

 ここで登場する「戦争」は、ベトナム戦争。30年ほども前の「実話」が、ここで生々しく物語のなかにせりあがってまいります。
 じっさいにあった出来事が、――もう本当に聞くに堪えない、耳をふさぎたくなるようなことが、ここで語られる。つらいです。

 はっきりいえば、ここで、アメリカがどうこうという悪口をいうのはいささか浅薄というものだと私は思います。
 実際にあったあの暴力は、アメリカ以外の国々には「他人ごと」でしょうか? 私らはそんなヒドイこといたしません、などと言えるのでしょうか? ――とんでもない。
 世の中、アメリカの悪口を言うのが生き甲斐みたいに、アメリカの悪口というと目を輝かせているような人々がいますが、私はそういう主張には賛同致しかねます。
 アメリカのみならず自国の悪口を、それこそ嬉々として言う人々も同様です。

 ……話がそれました。
 あそこで語られた暴力、心理状態は、人類であれば誰にとっても「ひとごとではない」ものだと思います。それゆえに、私は、耳をふさぎたくなるのです。(あの心理状態は自分には絶対に起こり得ないと思えるなら、ただ憤ったり悲しんだりしているだけで済む)(自分にはあり得ないとは言えないから、怖い。いたたまれない)
 平和にのんびり暮らしているつもりの人間でも、誰かにあおられたり、仕掛けられたりすれば、簡単にあんな人殺しになる可能性はあるのではないでしょうか。
 じっさいあの台詞のなかでは、「アメリカが」という言葉は出てこない。

まるで世界中が催眠術にかかっている。誰がこの催眠術をかけたのだろう? ………そこで止まれないのか。止まれるはずだ人類ならば……
 
 止まれるといいんですが……、と、観劇中に独り言が出そうでした私。
 
 さて。
 この惨劇を伝える「実況」をするのが、宮沢りえさん演じる「タマシイ」という名前の女性。非常に象徴的な存在です。
 この聞くのもつらい「実況」を、それでもなんとか聞けたのは、まったくもって、宮沢さんの役のおかげでしたでしょう。
 パンドラの箱に残された唯一のものを思わせる「タマシイ」という人物は、ほんとに、宮沢りえさんなればこそ、という気が致しました。
 彼女のもつ「愛くるしさ」が、このタマシイという役にはまったくぴったり――ハマリ役だったと思いますし、あの実況は、その透明感があってこそ、アジ(アジテーション=扇情、扇動)にはならないですんだと思います。タマシイがただ「伝える」、その“誠実さ”は、この芝居には絶対に必要なものだった、と思いました。
 ………そうでないともう、あまりに扇情的になってしまい、相当、後味悪くなっていたと思います。
 この芝居は、まったく「タマシイ」ひとりのおかげで「救われた」ような印象を受けました。

 彼女の台詞から。
人はいつも、取り返しのつかない「力」を使ったあとで、「無力」という力に気づく。

 なぜ、人類はそんなことになってしまうのか、ということなんですが、そこで出てくるのは「(距離感のない)熱狂」ということになるのですね。
 熱狂。
 ひとりでわあわあ騒いでいるだけならべつに、ただ鬱陶しかったり馬鹿みたいだったり、それだけで済むのですが、その熱狂が、非常に多くの人を包んだとき。
 ――そこのあたりは、また次回。

(……ほんとにシリーズ化してますね;)
(興味ない方、すみません;;)
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2006.12.24 (Sun)

ひとやすみ

 拍手くださいました方、ありがとうございました。m(_ _)m
 クリスマスイブですねえ♪ 皆様いかがお過ごしですか。

 勢いこんでいた「ロープ」考、本日はちょっと休憩。
 やっと、風邪によるお腹の不調も治ってまいりまして(まだ油断はできませんが)、ほっとしたらなんだか気が抜けた;;
 というか、やっと興奮状態も収まってきた、ということなんだと思います。
 興奮状態がおさまった、というのは書く気が失せたということではないのですが、それなりに集中して書くので、本日のようにへな~っとしているときはやめておこうということで。

 そのかわり、ということはできませんが過去の感想ペーパーをまたこっそりアップしております。
 あと小説部屋の方も手をつけたいのですが。さて。

 そういえば、「ロープ」で検索してこのブログに来て下さった方もけっこういらっしゃるようで、私もそれでよそさまのブログを拝見していたら。
 この「ロープ」、見に行くのは3回目とか、あと2回みにいきますとか、最前列で見てきましたとか!! そーおゆーうことを書いていらした方が数名!!
 あたしゃもう………うらやましすぎて不整脈になりそうでしたよ。なにをどーすりゃそんなふうにチケットとれるんすか!! 最前列?! 3回目?!!
 ………うらやましくて泣けてくる(号泣)

 ふだん田舎暮しをイヤだなんてちっとも思わないんですけど、こういうときだけはほんとに、ハンカチをぎりぎり噛み締めるくらい、悔しい気がしますねえ……。は~…。
 とはいえ。
 やっぱり謎だなあ。3回目? 先行予約ですでに撃沈された我々としては……チケットとるのにどんな裏技があるのかと思ってしまいます……。

 そういえば今回「ロープ」のパンフレットには、野田さんと、中村勘三郎丈(……まだ一瞬、勘九郎さんと言いそうになる…)との対談が載っているので、お得感倍増でございます。……ほんとにいいお仲間、お友達なんですね。勘三郎丈相手だと、野田さん、けっこう喋ってるな~という印象。
 そんで話のなかに、野田地図に勘三郎さんがご出演?! というお話が出てきていますが、これ、マジで実現してほしいです。チケットとれるかどうかは本気でわからないけど。話だけで終わらないでほしい企画です。
 御子息の勘太郎さんは「走れメルス」に出ていらしたわけですが……いやあ、素直で直球、まっすぐな芝居をなさる役者さんで……可愛いなあ、という印象でしたが、そうですか…、プロレスは八百長で、てな話をすると怒るような方なんですね。ホントに可愛いんだなあ。(*^_^*)
 
 すっかり言い忘れておりましたが「ロープ」はそんなわけで、モティーフがプロレスです(なので藤原竜也さんはプロレスラーの役)。ロープというのは、あのリングを作るロープのことです。
 私はプロレスには興味はなく………すみません、その昔はけっこう悪口いってるほうでしたが、以前も書いた気がしますが、夢枕獏さんのご本を読んで、「すみません、私が悪うございました、もう二度とプロレスの悪口はいいません」ということになりまして。
 以後、ほんとに悪口は言ってません。
 はたから見てどんなに馬鹿馬鹿しいものに思えたって、「プロ」としてやっていく、というのは、本当に大変なことなんだ、ということを、教えてもらったと思います。
 
 ……考えてみたら、あの本を読んで以来、私も世の中の見方がちょっと変わった部分、ありますねえ……。
 なんか、ありとあらゆるものの「現場」や「裏」を考えるようになったというか。
 そうなると、もう、どんなものでも、頭から否定する、という気には(昔よりは)ならなくなったようです。
 好き嫌いが基本的には激しい方だし、卑怯、下劣、怠惰、不公正、欺瞞といったものが大嫌いでそのへんにはきわめて不寛容だから、10代のころから全然変わらない、という部分もありますが。(^^ゞ
  
 ああ。あの舞台での宮沢りえさんがいかに魅力的であったか、やっぱり語りたい~。宇梶剛士さんが今回ほんとにキュートでしたし。藤原竜也さんの存在感のすごさとか。
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