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 あ。一言くださいました方、もしかして連続メッセージなのかな? と思ったものがありましたが、ひとまず時間ごとでお返事してみました。
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週末スパート

 そんなわけで、もっとのんびりやるつもりの「夏疾風」、昨夜ですべてアップ致しました。
 このままごくふつうに、好いた腫れたの関係へ進んでしまえばとくに問題はなかったと思われるのですが、直江さんの方はひとまずともかく、景虎様が、そういうのを徹頭徹尾、断固、信用しない、というお方だったゆえに、このあとはもう、関係があのように腐っていく他はなかったのだ…と思うと、なかなか、切ないものがありますが。
 そういう腐り具合は正直言って私の手には負えないので、時代物は結局、基本的にはプラトニックでほのぼのでございます。

 思い返せば、私はミラージュにハマった当初から、直江さんに同情すること大でございましたが、……とかいってると、高耶ファンには「可哀想なのは高ちゃんでしょ!」と叱られたりもしましたが(当時はまだ未成年、つーか高校生だったので、すでに二十代なかばのオネエサマは“高ちゃん”と呼ぶこともありましたんで……思えば懐かしい呼称だ)…もちろん、そこにも同情してましたともさ。
 私は高耶さんファンでも直江さんファンでもない、もしくはその両方である、というよりは「二人揃ったところでのファン」なので、板挟みな気分でちょっとメランコリックになっていたこともありました。
 そんなことを思い出した、「夏疾風」でした。

 私のほうは今日、明日で、原稿の山場をこえたいと……、思います。
 考えてみたら明日は午後からまたお出かけなので…むしろ、今日、山を越えなければならないような;;
 そんなわけで密林から届いたばかりの京極夏彦新刊は封印です(涙) ……お元気ですか関口さん。(←常連登場人物はどなたも好きなのですが…私の基本は関口君らしい…)
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丸い卵を角に切る

 10/2に開幕の、テニスAIGジャパンオープンにフェデラー選手参戦!!
 4大大会のうち、全英しか見られず、ためにスカパーに、このためだけに加入するべきか、と毎度毎度、唸っているわりにぜんぜん実行しないわけですが(そして人様のご厚情に甘えたりする……ほんとにありがとうございます。m(_ _)m)、さすがに日本でやってる大会は、どこかが放送してくれる(とくに、少なくとも決勝は)わけですから。
 フェデラーがジャパンオープンに来てくれるのは初めて。(^^) 楽しみですねv

     ●

 原稿のほうは……あ~…; まあまあです…(進み具合が)(内容は…ともかく)。
 そろそろバテ気味? (^^;)

 というところへ、京極夏彦「邪魅の雫」が届きました。……ふふふふふふ……、いまこの時期に……。
 封印……すべきだろうか……できるだろうか…(煩悶)

     ●

 けっこう以前の、コミケカタログの、おなじみ「マンレポ」にもあったんですが。
 不必要に喧嘩腰でものを言う人ってありますよね。
 私が記憶しているのは、「小説サークルさんは、見本誌にあらすじや、傾向を書いたものをつけておいてほしい」というご意見で、読んで、なるほど、と思ったんですが、最後にナゾの一文が。
「(あらすじ紹介もなしの見本誌で)最初の3行だけで、本を買わせる自信があんの?」

 ……このとおり正確ではないかもしれませんが、ともあれこういう言い方。タメグチ調&喧嘩腰。
 で、その次のコミケカタログ、マンレポには、名指しはしていなかったものの、「せっかくいい提案をしているのに、無用に喧嘩腰で言う人がいるね」と指摘したものがありまして。ああ、あれに引っ掛かったのは私だけじゃないんだと思いました。
 ………喧嘩、買ってほしいならいつでも買ってあげるけど?(←基本的にケンカっ早い)。それとも自分の態度が喧嘩を売ってる態度だって気がついてないのかな? それとももう感覚が麻痺してるのか。

「文学賞メッタ斬り」を一通り(笑って)読んだあと、またちらちら読み返していて、そのことを思い出しました。
 こうしてみるとつくづく、評論というものの存在意義がわからなくなりますね。なんで、この人たちはみんなこんなに喧嘩腰なんでしょ?
 気に入らない(嫌いな)作品をケナすというのはまあいいけれど、なんでこんなに(見ず知らずの人に)喧嘩腰の、嫌味たっぷりな、あんた根性まがってんじゃないの? と思わずにいられない言い方をするのだろう。
 ……いや。むしろ、見ず知らず「だから」だろうか?
 ふつうに「あたしはこれ嫌い」でいいのにねえ。
 内容ではなく、こういう、無用に敵を作る言い方が「カッコイイ」と思われているところなんでしょうか文壇て。こういう言い方に抵抗がなくなっている、もしくはこれが当たり前だと思っているんだとしたら、完全に感覚麻痺ですよね。
 ………うーん。どっちにしても見苦しいな。

 まあ、「なんでこんなに聞き苦しい言い方するのかしら」という疑問はともかく、いずれにしても――こういう本は、一般の読者は読まないほうが、ホントはいいんだろうなと思いました。考えてみたら、直木賞だの芥川賞だのの選評を読むのって、どういう形であるにしても業界関係者に限られてますよね。
 ふつうに本屋さんをぶらついて、ふつうに面白い本を求めて読む(文学の志など考えたこともない)市民は、あんなもの読まないですもんね。

「あんたはそれ嫌いでしょうけどアタシは好きなのよ」もしくは「あんたがどんだけ誉めたって、アタシはイヤなのよ」………評論評論といっても、正直なところ、こういう枠を出られないんですよねえ……。
 好き嫌いの話じゃなく、もーちょっと体系づけて書けないものでしょうか。せめて評価の基準がどこにあるかぐらいは。結局、好き嫌いで言うから、第3者に対して説得力がなく、基準がとても場当たり的に見えるんですよね。「さっきは、こういうのの破綻がいいようなこと言ってたくせに」と言いたくなる。
 さもなきゃ徹底的に市場を分析するか。そのほうが、まだ、客観性が出てくるかもしれませんね。面白くはないだろうけど。
 もう最後には「読んで面白けりゃいいんじゃないの、なんでも」といいたくなります。
 頭からお尻まで「メッタ斬り」を読んで、「じゃあ、どういう小説ならいいってのよ?」と思ったんですけど、そんなもの――当たり前だけど、絶対の条件なんか、ないですよね。(あれば逆に、“賞がとれる小説の書き方”っていうマニュアルができましょう)
 ………こういうものに「賞」があること自体、すんげえ不毛なことなのかも。と思いました。ましてや評論なんて××みたいなものですね。高尚ぶってるけど、内実、子どもの喧嘩レベル。
 だからこそ、大笑いするほど滑稽にもなるのでしょうが。
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 思わず「夏疾風(3)」をアップしてしまいました…。4、5は週末に一気にいきたいと思います。
ありがとうございました。まさに豚もおだてりゃ木に登る状態;;
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「文学賞メッタ斬り! リターンズ」

文学賞メッタ斬り!リターンズ
大森 望 豊崎 由美
4891947411

 ネット本屋さんで、送料をただにするため、購入額調整のために「なんかないかな~」と物色していてつい買ってしまった本。
 いやあ、面白かった。(^^)
「文学賞メッタ斬り」というのが前作(っていうのか)だそうですが、私はそちらは存じません。
 タイトルどおりで、基本的には直木賞、芥川賞の候補作を読み、それぞれに対する書評、ということで、正直、「評論という名の悪口」が大嫌いな私としては、基本的には食指が動かない本のはずですが(ヒョーロンカです、というのを聞くと怖気をふるう今日この頃)(世の中、評論家が多すぎる)こちらの本の面白いところは、「選評にたいする批評」があることで、まさに、「選考委員をメッタ斬り」にしている。これはなかなか、(言ったら悪いかもしれないけれど)痛快でした。わはははは。
 御大家も大御所も「御前様」も、この本にかかってしまってはかなわない。
 でも、読んでいて「そうそうそう!」と何度も何度もうなずいてしまいました。書評よりも、選考委員の先生にたいするツッコミが素敵すぎ。(^^)
 筆者は大森望さん、豊崎由美さんのお二方で、基本的にはこのおふたりの対談形式、なので読みやすいです。
 しかし――まさにふたりでメッタ斬りなので、すごいのなんの。(^^;)

 ことに、渡辺淳一先生への(ところで私は基本的に『先生』というのを敬称とはあんまり思っていないので、ふだんは使いませんが、本書では使用されているのでこれに準拠します)ツッコミは、もう、ほとんどの人が賛成するのではないかと思ってうけてしまいました。
 第133回、直木賞における、選考委員をおつとめの渡辺先生の、まずは選評。

いずれも作意が見えすぎて、虚構化が弱く、小説にまで熟成していない。小説は単なる思いつきでなく、作者の内実から絞り出されたテーマを粘り強く、真摯に書くべきである
 に対して、
…なんて書いてます。で、その小説観の産物が『失楽園』かよ、御前様の内実から絞り出されたのが『愛の流刑地』なのかよ!?って問いたいですよ私は

 わははははははは。(*^▽^*)
 いやまったく同感です。

一部のバイオレンスや時代小説のように、男性だけの話に終始して、存在感のないステレオタイプの女しか登場しない小説もあるのだから(以下略)」
 に対しては、
それ、まんま御前様の小説だろう! “存在感のないステレオタイプの女しか登場しない”御前様の小説なんだよっ! なんなんでしょうね、けっして自分には引き付けては考えないこの傲岸不遜な態度は

 このへんはもう腹筋が痙攣しそうに笑いました。いやはや。なにしろ、トリンプの社長さんのブログが、ただ「愛ルケ」を好意的にとりあげただけで炎上してしまったくらい、まさに、その点が世の女性の顰蹙と怒りをかっていたことを思い出しつつ、「妥当な感想だ」と思いました。

 で、その最後の、「けっして自分には引きつけて考えない」というのは、これは誰しも、冷静に、よ~く考えると、ぎくりとすることだと思いますが、いかがでしょうか。
 人のことをいうときは、大抵は誰でも、いっぱしのことを言うものですが、しかし、ならば自分はどうなのか、となると………ね。
 心理学の実験で、嫌いな人のことを、なぜ嫌いなのかどんどん喋ってもらっていると、だんだん、みんな口数が減っていき、最後には黙ってしまう、という結果が得られるそうですが、それはようするに、その嫌いな理由が自分にあてはまる、とわかるから。それで黙っちゃうんですね。………おおむね、他人の悪口って、自分のネガティブな部分のことなんですよね。
 そのへんのシステムがわかってくると、ほんとにイヤなもんですよ……悪口を、言うのも聞くのも。
 私なんぞも人後に落ちない「文句ったれ」ですから、そのへんがわかると、もう自分でもイヤでねえ。人様から見たら、「こいつ、自分のこと言ってら」って思われるんだわと思うと。
 ……だからって、嫌いなものを好きにもなれないのですが。(困ったもんだ)

 ともあれ、たとえそれが文学へのアツイ思いゆえであったとしても、逆らうものはいないくらいの大御所であったとしても、他人の悪口はほどほどにしておいたほうがいいべな、と、あらためて思わされました。
 ……というか…、どの分野においてでも、大御所になればなるほど、他人のことをあれこれ言うものではない、というのが、本来の姿だと私は思うのですよ。大御所って基本的には他人に対する影響力があるんだから、迂闊なことを言っただけで、下手すりゃ他人を殺せますよ。
 トップにいけばいくほど、人は、口も行動も慎まなければなりません。それができないならトップになんか立たないことさ――と、私は思います。

 書評としては、なかなか面白いです。さすがに、文学賞の選考委員自体を斬れるだけのことはありますよね。(^^)
 で、あはははと笑いながら読んでみての感想は。
 ――やっぱり評論なんていったって、結局それはそのひとの「好き嫌い」の話でしかない。
 ……ってことでした。 

 私はこの日記上では、ほかのことはともかく小説などは、悪口は控えるようにしています。ツマラナイ話をしたって面白くないでしょうし、どうせだったら「ねえねえこれ面白いよ!」という話のほうが自分も盛り上がれますもんで。
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インテリジェンス以前

 昨夜はもう、なんつーか、見るべきテレビ番組もなく、各局あいかわらず、能も芸もないことばかりをくり返しているのですっかりイヤになり(内容がないよう、というオヤジギャグを地でいってる…)、日記を書く気力もなくなったので(原稿だけはなんとか…)「夏疾風」の(2)を、しこしこHTMLに直していました。
 それにしても、これはほんとにしょっちゅう出てくる愚痴で申し訳ないんですが、……マスコミってやつぁ、ほんとに、どーしよーもないですねえ;; これは日本ばかりの話じゃなくてね。
 昨日は唯一、村上龍さんのエッセイだけが、まともな知性を感じさせてくれました。一瞬、読んでいるのが日経新聞(夕刊)だということを忘れるくらい、まともでした。
 ……よーするに、報道の本質を忘れて、個人や団体の利益を念頭に置くから、ああいうことになるんですねえ……。ひるがえって、(あのエッセイにおいて)龍さんにはへんな欲得がないから、ちゃんとまともなバランスが出てくるのね。なるほど。
 (精神が)びんぼー、って、イヤなことですね。

 そんなわけで「夏疾風(2)」です。
 まだ序のところなので、これといったことはないのですが。(^^ゞ
 考えてみたら、日記を書かなきゃアップも早めにできるのでは? ということに気がついてしまいました……。
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「夏疾風」

 拍手をくださいました方、ありがとうございました。m(_ _)m
 今年は秋の訪れも順調のようで……、今朝は雨のせいか、ちょっと肌寒いくらいです。
 この気温差。皆様、体調にはお気をつけて。(^^)

      ●

 昨夜、小説部屋に「夏疾風」をアップしました。
 またしても時代物。
 直江は、基本的には異性愛者であり、景虎様との関係も、恩讐のぐちゃぐちゃがあったにしてもノンケだったわけですが――ということは、いっちばん最初に景虎様に対して、そのような気分になっちゃったとき、というのは、本人にとってもけっこうショックなことだったのでは? ――という、じつに阿呆な思いつきからこんなお話に。
 「Bed Time Tales2」に収録した「野分」は、同じお話を景虎様のほうから書いたものですが、景虎様は景虎様で、それなりにショックはあったというようなことで。はい。

 夏疾風は「なつ・はやて」と読み、夏の終わりに(突然)吹く強い風のこと。野分の一歩手前くらいかな。
 日本語は、風とか雨とかの名前というのは実に豊富ですね。現代ではほとんど使いこなされていないというのはちょっともったいない気がします。

 ということで、この「夏疾風」は―――自分ではべつに、衆道の趣味もないし、と思っていたのに、単純な意味での男色趣味も超えたところに自分の欲求があることに気がついてしまった、最大瞬間風速50m以上を記録した直江さんのお話。
 全部アップし終わるのはいつになるかわかりませんが……できるだけ、せめて週1回くらいのペースでは進めていきたいです、…頑張ります。
 私としてはそれなりに気に入っているお話です。(^^)
 直江はどうも悪ぶっているけれど、根っこがすんごい純情なところがあるんだよな~と、けっこう楽しく書いていた記憶がございます。……直江本人にしたら気の毒としかいいようがない状況なのに;;
 逆に景虎様は、たしかに基本的には清廉なお人なんですが、部分的には直江も真っ青なくらいに悪党なところがある、という気がします。……まあ、そうでもなければ、あの第六天魔王様と渡り合うのは無理だったでしょうが……。
 
 ところで、私もわりと、直江さんやら高耶さんやらが、ちょっと熱だして寝込んでいたりするシチュエーションが(読むのも書くのも)好きなんですが♪ その理由というのを、先日も御紹介しました、塩野七生さんのエッセー「男たちへ」にあって、あらためて「なるほど!」と思いました。
 日本のオノコというのはどうも、ふだんはあまり恋人なり奥さんなりに構わない。テメエ勝手にどっかをほっつき歩いていたりして、独占できない。
 熱を出して寝込んだりしたときようやく、女性はその男を我がものとして(かいがいしく看病するという行為によって)独占できるのである、というようなお話で。

 なるほどねえ、と思いました。
 直江さんなり高耶さんなりが寝込んじゃって、それを高耶さんなり直江さんなりがいろいろお世話しているというのは、これ以上ないくらい、「独占」の状況なわけですね。ふつーにいちゃいちゃしているのとも違う、献身的でありながらちょっと支配的な気持ちをふくむ「独占」の感じが、好きなんですね。なるほど。

 ちなみに。
 これはミラージュとは無関係の、ごく一般的な男女関係においての感想ですが。
 ……恋人なり奥さんなりに、たまには寝込んでもらって独占したいわと、思われているうちが華でしょうね男性は。(^^;)
 ………亭主元気で留守がいい。というのは真実なんだろうけどさ~……。独身者に、もーちっと夢を与えてほしいなあと思ってみたり(笑)
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「ヴィレンツ物語」2

 拍手くださいました方、ありがとうございましたv
 原稿、鋭意努力中ですが、ただいま長い坂道をのぼっている感じです。
 先が見えないトコロに。(^^;)

      ●

 ときどき、やけに衝動的に読みたくなる本がある、というお話のつづきでございます。
 ふだんは忘れかけているのに、突然、禁断症状が出る。気持ちか心が、こういう本からなにかを受け取っているのだろう、そのなにかが日常生活のなかで擦り切れてくると、「私にアレをよこせ!」と発作を起こすのではないか。
 というのが、私なりの仮説ですが、「ヴィレンツ物語」――「変奏曲」シリーズというのはまさに、そういう本のひとつ。
 なのですが。
 なにがなんで、そこまでハマっているのかなあ、と、これまでけっこう気になっていました。禁断症状が出る他の本――例えば「嵐が丘」とか――は、これが私にとっての核心、というのははっきり見えているんですが、「変奏曲」シリーズは……。

 ただいま原稿真っ最中で、そんなことしている場合じゃないというのに、例の禁断症状が出てしまい、つらつら、考えてみました。「ヴィレンツ」における魔力のようなものの核心はなにか?
 一番の魅力はやはり登場人物なのでしょうが、やはり、そのもっとも核となる人物――ウォルフなんだろうなあ、というのが、ただいま、結論になりつつあります。
 なんせ、この人物は22歳という若さで世を去っている。この変奏曲シリーズでは、彼が「不在」のまま流れた時間の方が長くなっている。であるにも関わらず、彼の存在はいつもこのシリーズの底にあり、彼を抜いては語れないままだ。
 こういう人物はやはり稀だし、私はその、「物語に生きている人物」の生命力に惹かれているようです。
 この作品世界に生命力そのものをもたらしているのは、エドナンでもボブでもなくて、最もはかない存在だったはずの、ウォルフなのだということ。
 その理由は、原作者の言葉を読んだときにほんとに納得いきました。原作者がまだ子どもの頃から、その頭の中に存在していた人物が、ウォルフなんだそうで。
 彼は作為的に作られたキャラクターではなく、「生まれた」人物なのだ、と私は思います。

 物語を漁っているとたまに、こういう人に出会うことがあります。作者によって「作り出された」のではなくて、どういうご縁でか、生身の人間ではなく“物語のなかで生きる人間”として「誕生」した人に。
 こういう人に出会えるのは、私には幸せなことです。――こんな場合はおそらくは、作者本人にも、不思議としか思われない現象があるようで。すぐれた物語作家がしばしば語ることがあって、その内容はおおむね一致しています。――その物語はすでに存在していて、自分(=作者)はただそれを書き写しただけだ、と。
 そんなことがあるのかと思う人もいるでしょうが、私はなんとなく、その感覚、わかる気がします。もちろんそんなことは、そうたびたび起こることではないのでしょうが。

 テーマがなんだとか、モチーフはこれだとか、作者のリビドーはこういうものだとか、そういうところを完全に超越している、ただ、生き物として存在する「ものがたり」。
 こういうものは人間が作って作れるものではなくて、神が降りてくるという言い方もしたくなるような、――赤ん坊がこの世に生まれてくるのとほとんど同じシステムで「生まれてきた」んだなあ、という物語は、存在それ自体がちょっとした奇跡なんではないかと思われます。

 ウォルフという人物がもつ、ものがたりとしての生命力。この人物から離れていけばいくほど、同じ変奏曲シリーズとは言っても、私にはその香気が失われていくことに、今回の禁断症状のなかで気がつきました。
 彼の息子たちの物語には、正直なところそれほど興味がない。同様に、ウォルフという核を完全に抜いてしまったお話、「椿館の三悪人」や「ランボーとヴェルレーヌのように」、これらエピソードはすごく好きなんです、好きなんですが、思わず禁断症状を起こすあの香気とは無縁のところにある。

 なにかの霊(=もの)が「降りて」きて、語り部(=一種の霊媒)によって語られる、それが「ものがたり」の本来の姿だと私は思っているのですが、そういう、原初的な生命が宿った、――作られたのではなく「生まれた」物語に接しているときの、なんとも言えない幸福感が、「変奏曲」シリーズの、私にもたらす「麻薬」である。――そんなふうに思いました。
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天地神明

 昨日はちょっと、どば~っと冷や汗をかきつつ、「やっぱり人間、正直がいちばんだよな!」と思いました。
 法事からの帰り、銀行の前を通りかかりました。
 そういえば手持ちがあんまりないし、ちょっと寄ってお金をおろしていこうと思い立ちました。
 車を、銀行の駐車場へいれようとしたのですが、なにやらいまは拡張工事かなにかしているようで、工事車両が数台、とまっていました。ちょっとのぞいたら、入れて入れられないこともなさそうでしたが、工事中じゃあ、どこでお邪魔しちゃうかわかんないし…と思い、そこにはいれず、道路脇、パーキングチケットに置くことにしました。
 お金をちょこっとおろすだけだから、10分もかからないとは思ったんですが、ま、世の中、後ろ暗いことは少ないほうがいいに決まっている、と思い、チケットを買って、フロント助手席側にぺたりと貼って、銀行へいってきました。
 車を置き、ATMコーナーには誰もいなかったので、すぐに用事はすみ、また車に戻り――この間、5分そこそこです。
 車を置いた通りに戻ったとき、冷や汗がどば~っときました。
 目の前にはパトカーが!! 回転灯をつけてとまっているではないですか!!

 ほんの5分(もない)ですよ。どひゃー!! と思いました。
 そのパトカーのまえには乗用車がとまっていて、パトカーのなかのお巡りさんとなにか話している人が。
 速度違反か信号無視か、ってところでしょうか。そういえばいま、秋の交通安全週間でしたか…。
 まあ、パーキングチケットまでチェックしつつのパトロールだったのかはわかりませんが、しかし、ほんとに私の車の目の前にとまっていたので、チケットがないと、ちょっと言われたんじゃないかとは思います……。
 よ……、よかった、「5分くらいだから、いっか」にしないで;;
 あれでとっつかまったら…いま、いくらかな、1万5千円くらいにはなるかな?
 やはり正直にいかんとな~と思いました……はい。

      ●

 昨日は結局、あんまり原稿もすすまなかったので(いくら目を開けていても、頭が眠くて動かないのでは意味ありませんでした;)今日はちょっと気合い入れないと;
 ヴィレンツの思い出話などはまた。(^^;) 書くんならちゃんと書きたいこともあるので。
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 で、あのう…、また、ちょっとコメント投稿が不調らしいのですが……、もし、コメント送ったのに水原からレスがない! という方、いらっしゃいましたら、お手数ですがお申し出くださいませ。m(_ _)m
 以前もこういう不調がありましたよねえ。どうにかならんものか;;

 ということでY乃様、メールありがとうございました!
 せっかくメールでいただいたのでメールでお返事しますねv ……とはいえ……、すみません、なんだかまた、コメント投稿が不調のようで、御迷惑をおかけしております;;
 ヴィレンツ、そんなわけでボブの第1印象はあんまりよくはなかったのですが、現在ではもちろん彼も好きですv 最初に本体のお話とかを読んでいればこんなことには(笑)
 「皇帝円舞曲」の最後はニーノくんのお話ですが、このへんのボブはさすがに年の功で(40才代なかば~後半でしょうか?)落ち着いていて、好きですね~♪……結局、おじさま好きなのかもしれません;;
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